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藤井聡太七冠20歳に「最年少名人を無事お渡しできた」谷川浩司十七世名人の祝福に観る将マンガ家も胸キュン…「若手棋士カップルご結婚も!」
posted2023/06/03 06:01
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Keiji Ishikawa/Junsei Chida(illustration)
藤井聡太竜王が名人戦第5局に勝利し、20歳にしての「最年少名人」と「七冠達成」を成し遂げました!
で……毎月1日か2日に配信している「将棋ハイライト」ですが、5月中旬に編集担当さんからこんな連絡が。
「名人戦第5局、5月31日と6月1日なんですよね。今回はこの対局を入れないわけにいかない予感がするんです。僕も現場に行ってこようと思うので……千田先生、無理を承知で何とか第5局の結果を受けて描いていただければ……」
もちろん! ということで名人戦第5局も含めたハイライトをイラストでお送りできればと思います!
1)藤井七冠・新名人誕生→いざベトナム
冒頭に記した通り、「藤井新名人・七冠」が誕生しました。2016年末のデビューからわずか6年半での快挙は筆舌に尽くしがたい、いやマンガにするのも難しいほどの快進撃でした。
<藤井新名人、七冠までのタイトル獲得足跡>
2020年度 棋聖、王位獲得
2021年度 叡王、竜王、王将獲得
2022年度 棋王獲得
2023年度 名人獲得
簡単に書いてしまっていますが……タイトルを1期でも取ることが難しいという世界であることを、ここ数年にわたって将棋界を見続けることでヒシヒシと感じています。
こうなると、誰もが期待するのが「八冠」コンプリートになります。名人戦第5局の現地取材をしていた編集担当さんによると、藤井七冠は会見で「チャンスを作れたこと自体が幸運なのかなと思います」と語っていたそうですが、残り一冠の獲得ならびに防衛ロードは決して楽な道のりではありません。
残り1つのタイトルである王座戦は現在、挑戦者決定戦でベスト8まで進出している段階で、挑戦権を得たとしても研究パートナーとしても知られる「軍曹」こと永瀬拓矢王座が待ち受けます。さらには6月5日からベトナムで開幕する棋聖戦、さらには王位戦という夏場のダブルタイトル戦の相手に、若手のホープ佐々木大地七段が名乗りを上げています。彼らの世代がどう「ストップザ藤井」をかけるかにも要注目です。
2)藤井叡王、一日駅長になる…など5月の6局
藤井七冠の5月の対局についても振り返っていきましょう。