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[特別インタビュー]ウェイン・ルーニー「アーセナル戦は別格だった」
posted2023/04/14 09:01
text by
サイモン・マロックSimon Mullock
photograph by
Getty Images
当時最強を誇っていたガナーズから衝撃的なリーグ初ゴールを奪った16歳は、激しいライバル関係にあるユナイテッドに移籍後も、因縁の対決で存在感を発揮した。常にアーセナルの前に立ちはだかってきたかつての好敵手が回想する。
――君は2002-'03シーズン、エバートンでプレミアにデビュー。そして10月19日のアーセナル戦では、プレミアでの初ゴールも記録している。これは当時の最年少得点記録を塗り替えただけでなく、アーセナルがエバートン戦の前まで続けていた無敗記録も止める結果になった。記念すべきゴールのことは今でも覚えている?
「もちろんさ。実は現役時代に決めたゴールは、アーセナル戦が一番多かったんだ。だから16歳のときにアーセナル相手にプレミアでの初ゴールを決めたというのは、ちょっと運命的だったのかもしれないな。あの頃、アーセナルは30試合負けなしを続けていた。そんな状況の中、経験も浅い選手が1-1の状況で交代出場したというのはかなりすごいと思う。
でも、当時の自分はガツガツした10代の若造だったし、先発メンバーに選ばれなかったせいで少し苛ついていたんだ。レクサムとのカップ戦では2ゴール決めていたし、前節で(マンチェスター・)ユナイテッドに負けた試合でもサブで出場していたから、アーセナル戦では当然、スタメンになるだろうと思っていたんだよ。
ピッチに出たのは残り10分のときだったから、なんとかインパクトのあるプレーをしてアピールしようと、無我夢中で走り回ったのを覚えている。そして結果的に点を取ることもできた。ゴールが決まったときは、まるで夢のようだったよ」