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「(開幕投手は)察してはいました」過去2戦2敗、DeNA・石田健大30歳が目指す“3度目の正直”「大事なのは“吸い込まれない”こと」
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph bySankei Shimbun
posted2023/03/27 11:03
DeNAの開幕投手に指名された石田健大。3度目の開幕のマウンドに立つ30歳はどのような思いで開幕を迎えるのか
どこか自信を漂わせて言うと、石田は笑顔を見せ、つづけた。
「だから、今のメンタルを考えると、その(単年契約)選択で間違ってはいなかったなって思っています」
自ら行動を起こせる選手が増えてきている
プロ9年目、石田もこの3月で30歳になった。個人的にキャリアハイを目指すのは当然だが、それ以上にこのチームで優勝したいという気持ちが強い。昨年チームは2位に躍進し、現状を見るかぎり戦力も整いつつある。今、優勝しなければ、いつするんだ、と。
「本当にいい選手が揃っているし、キャンプから見ていてもチームの雰囲気はとてもいい。最近はピッチャーもそうですけど、野手もチームのためにと自ら行動を起こせる選手が増えてきていて、いい方向にむかっているなと感じています。そういったなかでのスタート。優勝を目指して、自分ができることを毎日積み重ねていけたらと思っています」
ゆらめく青い炎。静かだが、やる気を感じさせる石田の言葉。優勝をするために重要なのは、まず春先に躓くことなくシーズンをスタートさせることだ。
オープン戦最後の登板となった24日の西武戦(ベルーナドーム)では、盟友の戸柱とバッテリーを組み、石田らしい打たせて取るピッチングを披露し6回1失点73球でチームを勝利に導いている。戦う準備はできた。
迫りくる3月31日の阪神との開幕戦(京セラドーム)、石田が『横浜頂戦』の第一歩目を印す――。
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