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佐々木朗希を名手が絶賛…ダルビッシュ「あの年齢ですごい」、過去のWBC侍が「今は対戦したくない」と語った“怪物性”とは
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/03/21 06:00
令和の怪物・佐々木朗希。WBCメキシコ戦、アメリカの地でベールを脱ぐ
「後ろにたくさんの人がおられた中で、すごく力が入って緊張したんですけど、どうにか30球程度を投げることができて良かったと思います」と話していた。当初はやや緊張感があったようだが……ダルビッシュは佐々木朗希の非凡さに前々から注目していたようだ。
「春のキャンプであるにもかかわらず、3ボール2ストライクからスプリットを投げたりとか、そういうところってなかなかできない」
このように語ったのは強化合宿合流前、佐々木朗希のヤクルトとの練習試合でのピッチングについて。チームメートになる前から観察したい。ダルビッシュにすらそう思わせる魅力が、佐々木朗希にはあるのだろう。
佐々木朗希はどんな「未知の世界」を見せてくれるのか
<名言>
どこまで行けるのか、僕にもわからない。できることは限られているので、それをすべてやった上で、自分がどのくらい成長するのかを確かめたいと思っています。
(佐々木朗希/Number1052号 2022年6月2日発売)
◇解説◇
完全試合など快刀乱麻のピッチングを続けていた昨季の初夏、佐々木朗希は「Number」のインタビューに応じてくれた。
その取材では「田中将大選手のことはずっと好きだったのでマネしていました。成長するにつれて体形が細くて背が高い感じになっていったので、ダルビッシュ有選手とか大谷翔平選手のフォームもマネしていましたね」と、幼少期から日本のスーパーエースを真似ていたことを明かしてくれた。WBCという舞台でダルビッシュや大谷といった一流メジャーリーガーから薫陶を受けられるとは――その当時は想像だにしなかったかもしれないが、「令和の怪物」がさらに大きくなるきっかけとなるだろう。
「ここからは僕にとっても未知の世界です」
自らの成長曲線についてこのようにも語った佐々木朗希が、アメリカという空気の中でメキシコ相手にどんなピッチングを見せてくれるだろうか。
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