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驚きの結婚発表! 古賀紗理那が初めて明かす夫・西田有志の意外な素顔「最初はLINEもスルーしてたけど…」〈バレー界のビッグカップル秘話〉
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2023/02/10 11:03
夫・西田有志(23歳)の素顔を明かした古賀紗理那(26歳)。ともに日本代表、トップアスリート同士の結婚発表は話題となった
「西田くんは左利きなのに右軸でボールをとらえるんだね、と一言伝えただけで、理由がバーッと返ってきたんです。しかも『紗理那さんも右利きだけど左軸だから、ストレートもクロスも叩けるんだと思うよ』と言われて。私、もともとそういう細かい話が大好きだから、それがすごく面白くて、いろんなことを聞くのが楽しくなったんです」
プレーの話に留まらず、ケガをした時の治療法やリハビリ、アスリートとしての知識を共有しながら距離を縮める。正式に交際をスタートさせてからは互いの活躍で受ける刺激もさることながら、古賀にとって「結婚の決め手になるほど大きかった」というのがコートでの派手な振る舞いとは180度異なる西田の細やかな優しさだった。
21年の東京五輪、昨年の世界選手権といったビッグイベントを戦うことで伴うプレッシャーやストレスを「何でも話せばいい」と受け止めてくれたことに救われた、と振り返る。
「代表のキャプテンになって、自分でも覚悟を決めていたつもりだったけれど、実際にはすごくプレッシャーもあったし、苦しいことがたくさんあったんです。私はあんまり人に話すタイプじゃないので、自分の中でためてしまいがちなんですけど、そういう時も西田くんが『俺には何でも話していいよ。試合だからとか、そういうことを気にせず、そのままためていたら押しつぶされちゃうから』って。どんな小さい私のイライラも全部受け止めてくれて、何時間でも、それこそ一生、“古賀紗理那全肯定”みたいな感じでずーっと話を聞き続けてくれたんです。
そういう時って、『こうしたほうがいい』とアドバイスされるよりも聞いてほしいっていう気持ちが第一なのをわかっているから、私が嫌がることは絶対しない。見た目とは全然違う優しさに(笑)、すごく助けられました」
バレーボールの話になると人が変わる?
西田の度量の大きさに感服するばかりだが、何でもかんでも古賀に言われるがまま聞いているのかと言えばそうではない。
例外は2つ。まず1つ、バレーボールの話になれば、やはり熱を帯び、時に「あれは許せん」と言われることもあるそうだ。
「一緒に映像を見たりしながら『あそこにフェイントを落とすのがマジで意味わからん。これだけはマジで許せん』とか言われるんですよ。俺のほうが上、みたいな目線で言われるとたまにイラっとするんですけど(笑)、セッターやバックライトでレシーブする選手が上がってきているのに、その前に(フェイントを)落としてもチャンスにしかならないんだからもったいない、だったら逆に落とさないと意味ないやろ、とか言われると確かに、って納得させられるんですよね」
西田も男子選手の中では高さを武器とする選手ではなく、むしろ、Vリーグでも日本代表として戦う世界でも、オポジットとしては単純な高さでは劣る分、それを補うべくパワーや知恵や技術を磨いてきた。「許せん」とまで言い切る背景には、中途半端なプレーでは通用しない、という自負と「もっと違う選択ができるのにしないのはもったいない」という期待も含まれている。
そして2つ目が料理だ。