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テーオーケインズの牙城を崩すのは誰か?「一強」ムードのチャンピオンズカップ、相手筆頭はあの“オメガパフュームと競った馬”
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/12/03 11:00
昨年のチャンピオンズカップを1番人気で勝ち切った際のテーオーケインズ
強い3歳勢の筆頭格はクラウンプライド
強い3歳勢の筆頭格は、今年3月のUAEダービーを制し、ケンタッキーダービーにも参戦(13着)したクラウンプライド(牡3歳、父リーチザクラウン、栗東・新谷功一厩舎)だ。帰国初戦となった日本テレビ盃から福永祐一に乗り替わり、2着。つづくJBCクラシックでは初めて逃げる形になり、押し切るかに見えたが、最後はテーオーケインズにかわされてしまった。この中間は、馬の後ろで我慢させる調教を繰り返しており、どんな展開になっても対応できる態勢は整っている。
今年のジャパンダートダービーを勝ち、手綱をとった武豊に、同年の芝・ダートのダービー制覇という、彼にとって3度目の勲章をプレゼントしたノットゥルノ(牡3歳、父ハーツクライ、栗東・音無秀孝厩舎)も、強い。
買うのはアノ馬からの馬連
◎テーオーケインズ
○クラウンプライド
▲グロリアムンディ
テーオーケインズは中京で4戦3勝3着1回。3着はデビュー3戦目の1勝クラスでのもので、本格化する前のこと。今年、帝王賞の連覇を逃したのは、以前より右回りと左回りでの適性の差が大きくなったからか。得意の左回りのここでは、崩れる要素が見当たらない。
○と▲は、伸びしろを感じさせる順に印をつけた。
この秋のGIは、どれもGI未勝利だった馬が勝っている。そういう「流れ」がつづくことも考えられるので、テーオーケインズからの馬連のほかに、グロリアムンディの単複も買って、砂の頂上決戦を楽しみたい。