＜もしも日本2－2スペイン、ドイツ3－2コスタリカになっていたら……＞
1スペイン：勝点5／10得点3失点／＋7
2ドイツ：勝点4／5得点5失点／0
3日本：勝点4／4得点4失点／0
4コスタリカ：勝点3／3得点10失点／－7

　総得点数でドイツが日本を1点上回ってしまう。要するに「絶対に勝たなければいけない」状況になったのだ。この時点で日本はすでに冨安健洋が右ウイングバックで投入されていて、さらには負傷で出場が難しいとの見立てもあった遠藤航も最後の5枚目カードとしてピッチへ。逃げ切り体制を敷いた。

　ABEMAの解説を務めた本田圭佑が「守備での活躍が凄まじかった」と称賛した対人プレーを三笘が見せたかと思えば、ダニ・オルモらに決定機を許してもGK権田修一や吉田麻也らが必死のディフェンスを見せる。そしてアディショナルタイム7分を凌いで2－1のまま逆転勝利。ようやく「このままいくと……」を信じられる瞬間が訪れた。

日本が1点差勝利した時点でドイツは「詰んだ」

　日本が先に歓喜に沸く一方で、ドイツvsコスタリカはアディショナルタイム10分。この時点で4－2となっていたが……残り数分で5ゴールをあげないとスペインをひっくり返せない。つまりドイツは「詰み」の状態になったのだ。そしてこのままドイツvsコスタリカも終了。結局のところ、浅野拓磨の言葉を借りればスペインに「勝ちゃいいんでしょ」だったのだ。

＜試合終了：日本2－1スペイン、ドイツ4－2コスタリカ＞
1日本：勝点6／4得点3失点 ＋1
2スペイン：勝点4／9得点3失点／＋6
3ドイツ：勝点4／6得点5失点／＋1
4コスタリカ：勝点3／3得点11失点／－8

©Takuya Sugiyama/JMPA

　冒頭、2画面表示にしていた、と書いたが……最後の15分間、ドイツvsコスタリカに視線が行くことはなかった。他会場の結果より、日本代表がどう戦い、勝ちに行くかにフォーカスする。森保ジャパンにあらためて学んだ90分間プラスアルファだった。

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