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愛馬“オマタセシマシタ”が好きすぎる、ジャングルポケット斉藤慎二に聞いた“馬主って大変ですか?”「どうしてこんなに、というくらい可愛い」
text by
軍土門隼夫Hayao Gundomon
photograph byYuki Suenaga
posted2022/10/05 11:05
ジャングルポケットの死をきっかけに馬主となったジャングルポケット斉藤。愛馬オマタセシマシタとの出会いについて話を聞くと…
まったく関係ない産駒(1000万円)を落札?
――『ジャンポケ斉藤、ジャングルポケット産駒を買う』は、2021年5月1日の第1回で決意表明がなされ、その10日後にはもう競走馬のセリ市(北海道トレーニングセール)にオンラインで参加するという急展開でした。
斉藤 ジャングルポケットの残された子供は少なくて、セリ市で買えるチャンスも限られているということで、急いで準備して臨みました。YouTubeチャンネル開設の決断を急いだのも、そういう事情があったからなんですけどね。
――最初、いきなり違う馬を買いそうになってましたよね。ハラハラしました。
斉藤 あれ、僕がボタンを押し間違えたんです。まったく関係ない産駒で、1000万円くらいする馬で。結果的に大丈夫だったのでよかったですけど、マジで焦りましたね。
DAIGO「買わなかったのー?」
――そのセリ市には124頭中、ジャングルポケットの産駒が1頭だけ出ていましたが、斉藤さんは購入できずに終わりました。押し間違いのドタバタも含め、リアルさを感じました。
斉藤 あの日は生配信をしたんですが、開設したばかりのチャンネルにもかかわらず、1万8000人くらいが見に来てくれたんです。DAIGOさんからもLINEが来て「買わなかったのー?」って。なぜか、おたけも気にしていたみたいで、あれ、買わなかったの? みたいに言ってきました。あいつが僕に話しかけることなんてあんまりないのに(笑)。
――そりゃあ本物のセリ市にガチ参戦なんて、注目しないわけにはいかないです。
斉藤 ですよね。それだけに、見てくれた人たちをがっかりさせちゃって申し訳ない気持ちになりました。一方で、大きな買い物なんだからって擁護してくれる方もいましたけど。でもセリ市、本当に緊張しました。現地に行かないでオンラインというのもまた、どうしても遅れがあったりして。
――結局、その後もさまざまなセリ市を注視しつつ、牧場にいてまだ売りに出ていない1歳のジャングルポケット産駒を見つけて交渉する、いわゆる「庭先取引」と呼ばれる方法で馬を探すことになりましたね。
斉藤 YouTubeの放送作家さんが自分も馬主をやっていて。だから牧場にもつてがありますし、馬を探すのもお任せしていました。僕ではとてもそこまでできませんから。
動画を見た瞬間、もう気持ちは決まっていた
――そしていろいろ検討した末、昨年秋、ジャングルポケット産駒の1歳牝馬(母ハロウィーン、母父エルコンドルパサー)を北海道新ひだか町の岡田牧場から購入しました。