谷、瀬古、旗手は、2試合で出場機会が与えられなかった。谷については、今後のこともあり、セカンドGKでもW杯を経験してほしかったが、シュミットが安定感を見せつけたこともあり、メンバー入りは厳しくなった。瀬古、そしてチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦で好調をアピールした旗手もここで出場チャンスがないということは、故障者でも出ない限り、ほぼノーチャンスということになる。

　柴崎は、森保監督が信頼する選手のひとりだが、最近はメンバー入りの当落線上にいたように思われる。今回はクラブで好調の旗手ではなく、柴崎がラストチャンスをもらったが、エクアドル戦では、運動量が少なく、攻守両面で存在感や遠藤との違いを出すところには至らなかった。ボランチは、遠藤、守田、田中、中山以外にも鎌田がフランクフルトでプレーしており、バックアップは十分揃っている。ロシアW杯では遠藤との違いを見せてピッチに立ったが、カタールW杯ではピッチに立つのはかなり厳しくなったと言える。

アピールとまではいかなかった柴崎　©Kiichi Matsumoto

古橋はクラブでは好調だが…

　町野は、アメリカ戦に後半から出場を果たしたが、E-1の時のような周囲との連携や大胆なプレーは見られず、シュートはゼロ。ここで結果を出せば序列が変わったかもしれないが、チャンスを活かせず、エクアドル戦も出場の機会を得られなかった。「ここのレベルに慣れないといけない」とアメリカ戦後、語っていたが、まだ発展途上ゆえに今回のメンバー入りは厳しいだろう。

　古橋は、セルティックに入団した21年以降40試合、21得点と非常に活躍している。しかし、代表では輝けていないのが現状だ。今回、エクアドル戦にスタメン出場したが、前半の終了間際に決定的なシュートを1本放ったきり。それ以外はほとんど見せ場がなく、45分の出場に終わり、アピールには程遠かった。クラブでは好調だが、代表では噛み合わない。森保監督がそこをどう見るか。26名枠に入る可能性は高いが、スタメンを獲得するところまでいけるかは微妙だ。

ほぼ確定、有力、そして当落線上にいるのは…

　6月の4試合、そして今回のドイツ遠征の2試合を受けて、最終的にカタールW杯を戦うメンバーは、こんな面子が揃うのではないだろうか。

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