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「どうやったら速く走れる?」筑波大院卒、フォロワー数50万人超の“陸上インフルエンサー”三津家貴也27歳に聞いたコツ「ポイントはお尻です」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2022/10/22 11:02
筑波大の大学院でランニングの研究をしていた三津家貴也さん。現在はTikTok、YouTubeなどの動画投稿をメインに活躍を続ける
「自分が力をつけた上で、やりたいことは、まず自分がプロデュースする大会の規模をもっと大きくすることです。今年、初めて大会を主催して130人の参加者が集まってくれました。初心者も楽しめて、音楽があり、お酒も飲める大会って今までなかったと思うんです。陸上は『これはダメ』みたいな制限が多いんですが、そういうのをできるだけ取っ払って、みんなが楽しめる大会を作っていきたいですね。今年陸上の大会で一番お客さんが入ったレースがゴールデングランプリで9000人くらいでした。いつかは自分の力で、その規模の大会を開いてみたいと思っています」
リアルな大きな大会の開催は今の僕のレベルだと難しい
今、SNSの世界では陸上系YouTuberなど、積極的に活動しているランナーが多数いる。彼らは動画で、同じランナーとコラボして再生回数を上げている。だが、リアルな大会で個人として立つ場合は個人の知名度や大会の内容など、いろいろなものが高いレベルで揃わないと難しい。
「リアルな大きな大会の開催になると今の僕のレベルだと難しいと思います。でも、僕みたいな人を多く並べてやるというのも違うと思うんですよ。自分がもっと突き進んで大きくなって、例えば武井壮さんみたいに一般の人に知られるような存在になれば、サポートしてくれる人も増えて大きな大会を実現できるのかなと思います。これまで自分の夢が少しずつ叶ってきています。これからもランニングを通してみんなを笑顔に、元気にできるように、より大きくなって、活動の場を広げていきたいと思っています」
スタートして1年ながら「やってみよう」の精神で
動画を見ている人や三津家さんのファンの間には「1日、2日、みつかです」「やってみよう」というフレーズがすっかり浸透している。また、人気者になるには陸上の速さだけではなく、キャラクター、ルックスも必要だが、これは申し分がない。スタートして1年ながら「やってみよう」の精神で少しずつ自分の夢を実現しているが、三津家さんの得意種目である800mでいえばまだ半分の400mも越えていないのかもしれない。今後、大きな存在になり、ランニングの枕詞が消えて、“三津家貴也”だけで勝負できる存在になっていけば、さらに大きく飛躍するチャンスを掴めるはずだ。