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悪送球、バントミス→なぜお立ち台に? オリックス宗佑磨が首位ソフトバンク撃破のサヨナラ打を打てた理由とは?「絶対に全員で優勝したい」 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2022/09/22 11:02

悪送球、バントミス→なぜお立ち台に? オリックス宗佑磨が首位ソフトバンク撃破のサヨナラ打を打てた理由とは?「絶対に全員で優勝したい」<Number Web> photograph by KYODO

宗佑磨のサヨナラ打で首位ソフトバンクに3連勝したオリックス。翌日のロッテ戦にも勝利し、ゲーム差0の2位につける(9月21日時点)

 今季のオリックスは、新型コロナウイルス感染による選手の離脱や、昨季主役に躍り出た選手の不振などが重なり、序盤は借金を背負い5位に沈んでいた。しかし、失敗を失敗のまま終わらせない選手たちのたくましさが、この終盤戦、勝利を呼び込んでいる。

 若いリリーフ陣は、失点を重ねたこともあったが、その経験を糧として、この終盤戦で頼もしい活躍を見せている。

 打撃の不調に走塁ミスが重なり、登録抹消となっていた福田は、最短の10日間で一軍に復帰した18日のソフトバンク戦で決勝打を放ち、再びリードオフマンとしての存在感を発揮している。

 そして宗が、失敗に折れることなく、サヨナラ打で取り返した。

 中嶋聡監督はこの終盤戦、「ド必死にやっていくしかない」と繰り返す。選手もド必死に食らいつき、ついにソフトバンクを捕らえた。

「本当にこの(ソフトバンクとの)3つ、なんとか取って(優勝への)挑戦権というふうに思っていたんで、やっと始まりぐらいな感じですかね。これで終わりじゃないんでね」と指揮官は気を引き締め直した。

 翌20日のロッテ戦にも勝利し、オリックスは4連勝で貯金は今季最多の10。日本ハムに勝利したソフトバンクにぴったり並走している。

 残り5試合は毎試合がヤマ。“ド必死”な戦いが続く。

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