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馴れ初めはシドニー五輪…40歳フェデラーが“最強の愛妻家”になるまで「僕の妻です。うん、響きがいいね(笑)」 

text by

山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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photograph byGetty Images

posted2022/09/23 06:04

馴れ初めはシドニー五輪…40歳フェデラーが“最強の愛妻家”になるまで「僕の妻です。うん、響きがいいね(笑)」<Number Web> photograph by Getty Images

41歳で引退を迎えるフェデラー。妻は元テニス選手のミロスラバ“ミルカ“・バブリネック

 5年後、奇跡のように今度は男の子の双子が生まれたが、やはり生後3週間ほどで“ツアー・デビュー”した。テニスファンは皆、フェデラーの子供たちの微笑ましい成長ぶりをずっと見ている。2年前のウィンブルドンでフェデラーはこう話した。

「僕は一人でいたくないんだ。一人になるのが怖いわけではないけど、友人や家族に囲まれているのが好きだし、それが最高の環境だと思う。4人の子供たちがいつもそばにいる人生が何より幸せで、僕にとってパーフェクトだよ」

 しかし、昨年からのコロナ禍で家族の同伴はままならない。走り回る子供たちの姿はなく、みんなでわいわいと食料を買い出しに行くことも、食卓を囲むこともない。コートから見上げる家族席に、ミルカの強い眼差しも穏やかな笑顔もない。

 ウィンブルドンでの準々決勝敗退はショッキングで、東京回避も想定内だったが、理由は膝だけではなかったのではないだろうか。フェデラーにとって幸せでパーフェクトな環境が一日も早く戻ってくることを願ってやまない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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