濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
タイガー・クイーンを激怒させた“ヒール殺法”…乱入に凶器攻撃、待望のライバルは何でもありの“闇の軍団”?
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2022/09/08 17:00
デビュー1周年を迎えたタイガー・クイーン。突如現れた謎のユニット“ダーカーズ”との闘いの行方は
ダーカーズ登場は“歓迎すべき事態”か
ダーカーズの登場によって、タイガー・クイーンのキャリアには最も苦しい時期が訪れたと言っていいだろう。ただ、これを歓迎すべきだと考えることもできる。
これまで、クイーンは誰に勝ってもプロレスらしいストーリー、ドラマが生まれなかった。結果を出したらまた次の相手という形。その中に“悔しい勝利”もあったし、決して感情が見えなかったわけではないのだが、やはり待たれていたのは新たな展開とライバルの存在だ。
そこにダーカーズが現れた。反則が目立ちはするものの、見る限り実力は申し分ない。チームの連携や“真っ向勝負”とは違う試合運びなどは、クイーンが持っていないもの。ダーカーズに対抗していくことで、クイーンは新たな強さを身につけていくのではないか。
まだ見ぬタイガー・クイーンの姿
ダーカーズという“チーム”が相手なのも面白い。これまで、クイーンにはタッグマッチにおける“正パートナー”がいない状態だった。ダーカーズとの闘いで“クイーン軍”が成立していけば、それもファンの興味を引くだろう。6月に組んだ高瀬と8月に組んだ梅咲は、ディアナのタッグ王者でもある。いずれ3人でチームを結成することもあるはずだ。
何より、クイーンの“怒り”がどのように試合にぶつけられるかが楽しみだ。我々がまだ見ていないタイガー・クイーンの姿を引き出すのがダーカーズ。そういう捉え方もできる。デビューから1年、いよいよここから“物語”が始まる。
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