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「ちゃんとやってよ」イチローが甲子園優勝校・智辯和歌山に託した言葉「メーッチャメチャ、響きましたね!」《甲子園優勝校を生んだ伝説のひと言》

posted2022/08/12 17:01

 
「ちゃんとやってよ」イチローが甲子園優勝校・智辯和歌山に託した言葉「メーッチャメチャ、響きましたね!」《甲子園優勝校を生んだ伝説のひと言》<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2021年夏の甲子園で優勝した智辯和歌山ナイン

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

   イチローが指導に来たおかげで、智辯和歌山は夏の甲子園で優勝した――ざっくりとそんなふうに括られがちだが、当事者にしてみればそんな簡単な話ではない。12月にイチローが智辯和歌山を訪れたのは3日間。思えば秋季近畿大会の準々決勝で市和歌山に敗れ、ベスト8止まりだったことで智辯和歌山のセンバツ出場は絶望視されていた。そんなときにイチローがやってきて、選手たちは盛り上がった。選手だけではない。中谷監督も舞い上がっていた。

「高校生を初めて指導するイチローさんに真っ先にウチへ来ていただいて、正直、優越感もありました。ただ、それも時間とともに落ち着いて、それぞれが頭と心で消化していく中、年が明けて、センバツに出られず、いつも通りの春が来ます。夏、日本一になるためには小園健太と松川虎生というとてつもない強敵を倒さなくちゃならん……イチローさんから教わったバッティングにしろ守備にしろ、数々の言葉をベースに試行錯誤を繰り返していました。そこは選手たちも同じ感覚だったと思います」

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