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夫・五十嵐圭のため料理資格を取得、9年で引越3回…アスリート妻・本田朋子39歳がそれでも「実際には何もサポートできてない」と言い切る理由
text by
小泉なつみNatsumi Koizumi
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/08/31 11:05
2018年に第一子を出産し、母となった本田朋子さん。夫・五十嵐圭選手との結婚と家庭生活について話を聞くと…
本田 当時はかなりピリピリしていたので、一緒に手をつないで外を歩いていたとき、怪しい車を発見してとっさに彼の手を振り払ったことがありました。でも結局ただの勘違いで、彼にしばらく根に持たれたこともあります(笑)。
よく「夫をサポート」って言いますけど…
――結婚後はアスリートフードマイスターの資格も取られて、五十嵐選手を食事面でバックアップされています。プレーや体つきで「栄養が足りてない」とかってわかるものですか。
本田 肌の感じとかで、「水分が足りてないな」とかは思いますね。もともと夫は体が強く、ケガもしにくいタイプ。だから独身時代は食事に気を遣わなくても問題なかったところもあるでしょう。ただ40代になり、外見や筋肉はあまり変わらなかったとしても、胃腸の変化はあります。これまで勝負飯だと思っていた牛肉も、今では赤身でないと翌日、胃に負担が残っていることも。見えない部分のケアが大切になっているように思います。
――強い責任感を持って五十嵐選手のサポートをされていることがわかります。
本田 自分でもよく「夫をサポート」って言いますけど、実際にはサポートできてないんですよね。
――それは意外です。なぜ「サポートできていない」と思われるのでしょうか。
本田 試合に負けて落ち込んでたら、たとえば彼の好きな料理を作って一瞬いい気分にさせてあげることはできるかもしれない。でもそれは結局、問題の解決にはならないんですよね。かといって正しいことを言おうとしても、それを相手が求めているわけでもない。だとすると、やっぱり私にできることって聞いてあげることしかなくて。日々、「なにもサポートできてないな」と思うことは多いですね。
結婚9年で3回の引っ越し。今は「群馬サイコー!」
――ただ、ご主人の移籍にあわせて名古屋→新潟→群馬と、結婚9年のうちに3回の引っ越しをされています。
本田 特にバスケットボールは移籍の頻度が高いので、契約更新の度にどうなるんだろうってドキドキして。移籍となったら1、2週間のうちに住む家から何から何まで考えないといけないので、そこはもう本当に一緒に闘う、人生を共にしなきゃいけない部分ですよね。