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「ずっと家庭というものを私自身が欲していた」フジ人気女子アナ・本田朋子30歳が結婚&退社を決意した理由「孤独で涙をこらえる夜もありました」

posted2022/08/31 11:04

 
「ずっと家庭というものを私自身が欲していた」フジ人気女子アナ・本田朋子30歳が結婚&退社を決意した理由「孤独で涙をこらえる夜もありました」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

フジテレビのアナウンサーとして人気を集めていた最中に退社を決意した本田朋子さんに当時の話を聞くと…

text by

小泉なつみ

小泉なつみNatsumi Koizumi

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photograph by

Kiichi Matsumoto

 2016年まで15年間にわたって放送されたフジテレビの人気スポーツ番組『すぽると!』。そのうち10年近く番組の顔であるキャスターを務めたのがフリーアナウンサーの本田朋子さんだ。
 今回、フジテレビの看板アナウンサーとして激務に追われ続けた日々と30歳での結婚&退社という決断について聞いた。(全3回の2回目/#1#3を読む)

――「フジテレビの女性アナウンサー」というと、とかく注目を浴びる存在だったと思います。当時、過度な注目をどのように感じていましたか。

本田朋子さん(以降、本田) 新人の頃、西山(喜久恵)アナから、「サイン求められることがあるかもしれないけど、私はタレントではなく社員だから、サインではなく署名を書くようにしている」と聞きました。「ああ、私も勘違いしちゃいけない」と思いましたね。

私たちの代はなくて良かった「パン」

――一方で、フジテレビの女性アナウンサーにつけられてきた「パン」シリーズは、否が応でも社員であるアナウンサーがアイドル化されてしまいますよね。

本田 女性アナの同期は松尾翠さんと秋元優里さんなんですけど、我々の代は「パン」がいませんでした。同期の中で誰かが「パン」になってしまうと、その子が一番スポットライトを浴びますよね。同期仲がすごく良かったので、私たちの代はなくて良かったと思います(笑)。

――「パン」に選ばれても選ばれなくても、しんどそうです。

本田 バラエティとか編成の人が決めるのだと思いますが、なかなか酷ですよね。「パン」に選ばれた人も、決して自ら立候補しているわけではないので……。

――前回、バラエティの人から「キャラを立てたほうがいい」と言われて悩んだというお話もありました。

本田 悩みに対して急に答えが出たわけではないんですが、徐々に「キャラを作っても自分じゃないから続かない。無理だな」と思えたんです。私は人気ナンバーワンのアナウンサーになりたいわけじゃなくて、ちゃんとしたキャスターになりたいタイプでした。だから、「周りの評価を気にしすぎず、地味にコツコツ自分らしくやっていこう」と思えてからぐっと楽になりましたね。

ハードなスケジュールで、本当に粉になってしまいそう

――ただ、生放送の帯番組『すぽると!』は日付をまたぐ深夜の放送時間ということもあり、キャスターとしてはハードなスケジュールだったのではないでしょうか。

本田 大変だった日は、朝4時半に起きてゴルフ取材でラウンドを回ったあと夕方16時に帰社、1時間少し仮眠をしてプロ野球をチェック。メイク室の洗面台に頭を突っ込んで洗って本番に臨んだという、怒涛の一日がありました。

【次ページ】 月を見上げては涙をこらえる夜も

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