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羽生結弦を支えた振付師ジェフリー・バトルが語っていた“誇らしさ”「彼にとって、満足のいく挑戦をすることが何より大事だった」
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2022/07/22 11:01
7月19日、決意表明会見を行った羽生結弦。振付師のジェフリー・バトルが語った“羽生のこれから”への思いは…
「ぼくは彼のことを誇りに思っている」
そうバトルが説明するように、ソチのSPでは4回転トウループで演技を開始していた。今回の北京のフリーでは、前半の4回転アクセルの挑戦の後、体力的に負担のかかる後半で、2度の4回転トウループを成功させている。
「表彰台に上がると予想していました。でもそれよりも彼にとって、満足のいく挑戦をすることが何より大事だったのだろうと思います。結果はどうであれ、彼は恐らく自分の演技には満足しているだろうし、誇りに思っているだろうと思います」
羽生が北京入りしてから連絡はとっていないというバトルだが、どのような言葉をかけてあげたいか。
「これからユヅがどうするのか、ぼくには全くわかりません。おそらくまだ自分の中でどうしたいのか、消化しているところではないかと思います。どのような結論になっても、ぼくは彼のことを誇りに思っている、と伝えてあげたいです」