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大谷翔平の“敵チームからも”愛されすぎな日常…元同僚は「最初に会話した時からナイスガイ」“日ハム時代のユニフォームが宝物”と語る選手も 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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posted2022/07/12 17:00

大谷翔平の“敵チームからも”愛されすぎな日常…元同僚は「最初に会話した時からナイスガイ」“日ハム時代のユニフォームが宝物”と語る選手も<Number Web> photograph by Getty Images

2022年5月、ゲレーロJr.と一塁付近で笑顔で会話する大谷翔平

 バースは他にも、歴代1位の通算652セーブを挙げ、史上初の満票で野球殿堂入りとなったマリアノ・リベラ氏や、ヤンキースの名遊撃手デレク・ジーター氏らのユニフォームを少年時代に購入。「かなり気に入っているけど、僕にとっては大谷のもの(サイン入りユニフォーム)が一番、特別かな」と話し、一生の宝物となったようだ。バースの両親、特に父親は大の野球ファンで「それは本当に素晴らしいことだ」と喜んでいたという。

敵チーム選手も「プレーヤーとして、尊敬してやまない」

 投打でシーズンを戦う姿に、感銘を受ける選手もいる。5月9日、エンゼルス戦でカリフォルニア州アナハイムを訪れたレイズのブレット・フィリップス外野手(28)は、数人の日本人メディアに歩み寄り、握手を求めてきた。うれしそうな表情で「僕はアメリカン大谷だ」と豪語。フィリップスはチームが大敗の展開で救援陣の負担を減らすために野手として登板することもあり、“二刀流”を経験。その上で、投打のプレーの大変さを理解している。

「彼がやっていることは信じられない。こっち(メジャー)に来て、投げて、打って。それが実際にどれだけ難しいことなのか。考えられない。プレーヤーとして、尊敬してやまない」

 昨年のオールスター戦では、大リーグ機構からリポーターとして“選出”されたフィリップス。「野球を見ることや、選手がどんなマインドで戦っているのかを知ることは、素晴らしいことだね」と他選手の試合への準備やプレーでの心得を取材した。メジャーのスター選手が集まる夢舞台。「オールスターで二刀流」としてメジャーの歴史を刻んだ大谷は、もちろんお目当ての1人だった。他球団の選手からも尊敬され、愛される存在。なぜ、そうなれたのか。かつての同僚たちの話にヒントがあった。

大谷はなぜ“敵チーム”からも愛されるのか?

 3年前、当時ツインズに在籍し、17年から2年間エンゼルスでプレーしていたブレーク・パーカー投手(37)は大谷とよく会話をしていた元同僚だ。携帯ゲームを通じて親交を深めていったという。

「最初に会話した時から、すごく良い感じだった。ナイスガイで、誠実な感じ。動揺したり、いらいらしたり、そういうところを誰にも見せなかった」

【次ページ】 「大谷とのツーショット」がゲレーロJr.の宝物

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