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人気Mリーガーが明かす麻雀界の“性差”と誹謗中傷問題…青学卒・岡田紗佳28歳「批判に耐えられなくなる時もあった。でも…」
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byTakuya Sugiyama
posted2022/07/15 11:01
KADOKAWAサクラナイツのメンバーとして、Mリーグ制覇を成し遂げた人気Mリーガーの岡田紗佳
――放送中のコメント欄やTwitterなどでは、ラス(4着)を引いた選手やミスをした選手に対して、中傷に近い言葉が寄せられることも少なくありません。
岡田 正直、ちょっと理不尽なものも多くて(笑)。見た目のこととかなら受け流せますけど、自分が心血を注いでいる麻雀について心ない言葉をぶつけられると、さすがに傷ついちゃいますね。でも、そういう人は本当にごく一部だということが最近わかってきました(笑)。何十万人という視聴者がいるなかで、100人くらいしかいないのだから、と思うようにしています。
麻雀界に感じる“性差”「女性プロのほうが…」
――性別を問わない競技だからこそ、女性プロは軽く見られがちというか、マンスプレイニング的に侮られるような傾向もある気もします。
岡田 それはあるかもしれません。ただ、状況はだいぶ改善されてきていますね。私が麻雀プロになる前のほうが、もっともっとキツかったはずなので。今は自分の考えを伝える場所もありますし、Mリーグで魚谷侑未(セガサミーフェニックス)さんと瑞原明奈(U-NEXT Pirates)さんがMVPを獲得したおかげで、着実に女性プロの力が認められてきていると感じます。
――岡田選手が麻雀界において「性差」を感じることはありますか?
岡田 女性プロのほうが、麻雀がそこまで強くなくてもチャンスをもらいやすい、という一面はあります。男性プロは母数も多いですし、実力を認められなければ表舞台に立てないので、とにかく腕を磨くしかない。そういう意味では、「男性のほうが強くなりやすい」と言えるかもしれません。ただ、Mリーグに出ているような女性プロは麻雀に真摯に取り組んできた人ばかりですし、そういったイメージもどんどん変わってきていると思います。
岡田がSNSで麻雀を語らない理由
――岡田プロはTwitterやInstagramでも積極的に発信をされていますが、麻雀の技術的な話はあまりせず、ファッションや趣味に関する投稿が多い印象です。
岡田 私、できるだけ麻雀の技術的なことはつぶやかないようにしているんですよ。試合の内容とか、打牌を選ぶときの複雑な思考とか。そうではなくて、趣味の話とか、誰にでもわかるようなものを発信して、見ていて楽しいと思ってもらえるSNSにしたいんです。麻雀についてのコラムは、自分のnoteや専門的な媒体に書かせていただければいいかな、と。