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「オオタニは究極のアスリート」「柔軟な発想だから…」投手・大谷翔平の才能にエンゼルス同僚や岡島秀樹らが驚くワケ〈21回連続無失点〉
posted2022/06/30 20:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
ピッチングにしてもバッティングにしても、自分の形をどれだけ高いレベルでできるのかなっていうところに楽しみがある。
(大谷翔平/Number904号 2016年6月16日発売)
◇解説◇
ピッチャー大谷翔平の安定感が増している。
現地時間29日(日本時間30日)のホワイトソックス戦、前日に17号本塁打を打った大谷は、「3番DH兼投手」として先発出場。初回から得点圏に走者を許したものの、要所で三振を積み重ねていき、5回2/3を投げて11奪三振の好投を見せた。
エンゼルスも初回にトラウトの先制タイムリー二塁打などでリードを奪い、大谷の後を受けた救援陣も踏ん張った。これにより、大谷は今季7勝目を手に入れた。さらに連続無失点は自己最長となる「21イニング」に伸ばし、シーズン奪三振も100に到達。防御率も2.68と、安定感抜群のスタッツとなっている。
現在はオールスターDH部門でア・リーグ2位となっているが……投手としての選出、そして6月は4勝1敗、防御率1.52ということで月間MVP獲得の可能性も十二分にあるだろう。
投打両面で一流の成績を残している大谷が、日本球界で最大のインパクトを放ったのは2016年のこと。このシーズンの大谷は当時のプロ野球史上最速となる163kmをマークした。さらにバッターとしても前半戦終了時点で打率.331、10本塁打を記録。この勢いに乗って日本ハムをリーグ制覇、そして日本一へと導いたのだった。
「常に結果は欲しいですよ。それは1年目からそうでした。でも、だからと言って結果を残さなきゃ、というプレッシャーは感じませんでした」
自分の形で投げて、打てれば、結果は自ずとついてくる──。日本でもメジャーでも、大谷のスタイルは何ら変わりない。
ピッチャーをやりながらのバッター目線
<名言2>
ピッチャーをやりながらバッター目線になれるというのは、僕の特徴だし、持ち味かなと思います。
(大谷翔平/Number865号 2014年11月13日発売)
◇解説◇
プロ入り当初の大谷に対しては“打者か投手のいずれかに専念しては”との声が上がっていた。
「Two Way Player」として登録されるなどメジャーの歴史すら書き換えるとは……当時想像した人は少なかっただろうが、若き日の大谷は“ピッチャーとバッターを同時にプレーするメリット”をこう語っていたことがある。