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羽生善治九段1500勝と「水どう藩士説」 “藤井聡太対策”に「これくらい普通です」渡辺明名人が神解説だった〈観る将マンガ家の将棋ハイライト〉

posted2022/07/01 06:00

 
羽生善治九段1500勝と「水どう藩士説」 “藤井聡太対策”に「これくらい普通です」渡辺明名人が神解説だった〈観る将マンガ家の将棋ハイライト〉<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa/Junsei Chida(illustration)/日本将棋連盟

観る将マンガ家・千田先生が描いた「6月の将棋ハイライト」。これまでのイラストは関連記事からもご覧になれます!

text by

千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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Tadashi Shirasawa/Junsei Chida(illustration)/日本将棋連盟

藤井聡太五冠、渡辺明名人、羽生善治九段など、将棋界は様々な話題にあふれています。そこで夫婦ともども“観る将”になったというマンガ家の千田純生先生に今月も「ファン目線での将棋ハイライト」を描いてもらいました!

1)羽生善治九段の1500勝と順位戦開幕

 将棋界のアイコン、羽生善治九段が偉大な記録を達成しました。

 6月16日に行われた順位戦B級1組、山崎隆之八段との対局で羽生九段は82手で勝利。来期A級復帰を目指しての開幕局を白星で飾るとともに、通算勝利数が前人未到の「1500勝」に到達しました。

<通算勝利数・1000勝以上の棋士>※6月30日現在
羽生善治九段 1501勝
大山康晴十五世名人 1433勝
谷川浩司十七世名人 1364勝
加藤一二三九段 1324勝
中原誠十六世名人 1307勝
内藤國雄九段 1131勝
米長邦雄永世棋聖 1103勝
有吉道夫九段 1091勝
佐藤康光九段 1079勝

 は、羽生先生はもちろんなんですが、あらためて並べると谷川十七世名人や佐藤康光会長もすさまじい……。さらに「羽生世代」で言うと丸山忠久九段(973勝)、森内俊之九段(952勝)、郷田真隆九段(928勝)も1000勝が見えているし……。

 その中で羽生先生は今年からTwitterを始めています。分かりやすい将棋解説を発信してくれるとともに、親しみやすい人柄で大人気です。そんな羽生先生が先日、こんなツイートをしていました。

〈おはようございます。私の日曜日の楽しみは『鎌倉殿の13人』なのですが、源頼朝役の大泉洋さんは北海道TVの『水曜どうでしょう』がキッカケで大ブレイクされましたが、当時どの遠征先に行っても深夜TVをつけても大泉さんの番組を再放送していました。自分にとっては金太郎飴の様な存在です〉(原文ママ)

 通算タイトル獲得99期で、数多くのタイトル戦を戦い続けてきた羽生先生。まさに全国を駆け巡る「将棋版・対決列島」をしてきたわけですが、お忙しいスケジュールの中で、ちょっとした息抜きに『水曜どうでしょう』を見ていたのかも……と妄想してます(笑)。

 僕ら夫婦には「観る将」「サッカー好き」「水曜どうでしょう藩士」という共通点があるんですが、そのうち2つがヒットするとか最高すぎるじゃないですか! 羽生先生はスポーツに関する見識も深いとのことなので、サッカーの話題をツイートされる日が来てくれないかな、とウキウキします(笑)。

【次ページ】 イラストで見る羽生さん1500勝と“天空の対局場”

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