Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

[俺の佐々木朗希論 一]谷繁元信「好きなように投げてもらいます」

posted2022/06/03 07:05

 
[俺の佐々木朗希論 一]谷繁元信「好きなように投げてもらいます」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2月の石垣島キャンプで初バッテリーを組んだ佐々木と松川(左)。1年目のルーキーは好リードで完全試合達成にも貢献した

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

完全試合を成し遂げた怪物のみならず、相棒を務めるルーキーの洞察力に舌を巻く名捕手。快進撃を続ける20歳と18歳の若いバッテリー間に見られる深化、今後の可能性を語る。

 捕手として現役生活27年、通算3021試合出場のプロ野球記録を持つ谷繁元信は、佐々木朗希をどう見ているのか。

「手足の長さなどの身体的な特徴も含め、いま自分が持っているものを純粋に生かしたピッチングをしていますよね。それに加えて、非常に冷静だなと感じます」

 松川虎生とのバッテリーにおいて、配球の主導権を握るのは佐々木。「それができるのは自分の状態を分析しつつ、相手打者がしっかりと見えているから。そういうところに落ち着きが感じられる」と谷繁は言う。20歳にして安定したメンタルを備えているからこそ、完全試合を達成した4月10日、1人の走者も許さないまま迎えた終盤でも、記録を意識して崩れることはなかった。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1753文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

谷繁元信
千葉ロッテマリーンズ
佐々木朗希
松川虎生
佐々木主浩

プロ野球の前後の記事

ページトップ