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《ノーノー生観戦》前席のカップル、番記者、そして柳田悠岐もザワザワ…ホークス“東浜巨の97球”に福岡が燃えた夜「え、なんかすごい楽しい~」 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byJIJI PRESS

posted2022/05/13 11:03

《ノーノー生観戦》前席のカップル、番記者、そして柳田悠岐もザワザワ…ホークス“東浜巨の97球”に福岡が燃えた夜「え、なんかすごい楽しい~」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ノーヒットノーランを達成し、喜ぶソフトバンク・東浜巨

「9回2アウトになってザワザワしだしたね。誰かが『あと1人』って言(ゆ)うた瞬間に、柳田(悠岐)は『絶対緊張してるで』と叫んでプレッシャーかけよったし(笑)。でも、逆にいい雰囲気で盛り上げられたんじゃないかなと思います」

 明るく楽しく真剣に野球と向き合うのがソフトバンクのスタイル。この極限の場面でもこんな雰囲気になれる。改めて、このチームの強さの理由を垣間見た。

ノーヒッターとして凱旋。次戦は地元・沖縄

 ローテ通りならば、次戦も週前半で投げる。次もまた西武戦だ。そして舞台は、東浜の故郷・沖縄だ。

「ここ最近は毎年のように沖縄で試合が組まれていて、このままいけば投げさせていただけるローテになります。沖縄は野球熱が高いですし、出身選手も多くなりました。生でプロ野球のプレーを見る機会は、自分が小中学生の頃はキャンプしかなかった。公式戦が見られる環境はありがたい。その中で試合ができる。そして、投げられるのは本当に楽しみ。次もいい投球、いい試合を子どもたちへ見せられるよう、そのための準備をしたいです」

 凱旋先発は3年前にもあった。同じ西武戦。だが、その当時の東浜は右肩の不調を抱えたまま登板を続けていた。調子が悪いなりに一生懸命投げているのは充分に伝わってくるが、ボールが操れない。想いと投げるボールのギャップが埋まらず、苦悩の表情を浮かべていた。そして不安なまま投げた沖縄での登板試合も4回2/3を4失点。6つ目の四球が押し出しになったところで降板した。

 だが、今年は違う。現時点で4勝は田中将大(楽天)と並ぶリーグトップだ。さらに3試合連続HQS(7回以上投げ、かつ2自責点以内)をクリアし防御率も2.45まで良化させた。

 ノーヒッターとして堂々と凱旋する今度の沖縄のマウンドはもう楽しみしかない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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