SCORE CARDBACK NUMBER
ルクレールvs.フェルスタッペン、技と敬意が至高の闘いを可能にする。
posted2022/04/21 07:00
![ルクレールvs.フェルスタッペン、技と敬意が至高の闘いを可能にする。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/1500wm/img_37f1df1af12fcb1d469c71d8daf4ef98246665.jpg)
サウジアラビアGPゴール直後、讃え合うルクレール(右)とフェルスタッペン。若い2人が新時代への闘い方を示す
text by
![今宮雅子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
今宮雅子Masako Imamiya
photograph by
Getty Images
ゴール後のウィニングラン。勝者マックス・フェルスタッペンを称えてシャルル・ルクレールがサムアップを送ってみせたとき、サーキットはサンクチュアリになった。稀有な才能を備えた者だけに許された、熾烈で、濃密で、フェアな闘い。勝者も敗者も、レースする純粋な喜びを享受していた。
開幕戦バーレーンGPではフェラーリのルクレールが、第2戦サウジアラビアGPではレッドブルのフェルスタッペンが勝利した。2つのレースに共通するのは、ふたりがしのぎを削った熾烈な首位争い。時速300kmを超える速度で接近戦を繰り広げながら、戦略を練り、心理を読み合う。一切のミスを許容しないバトルは、ドライバーの腕と相互の敬意があってこそ成立する。2戦とも、高速のデュエルは一瞬ではなく数周の間続いた。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)