Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
[ICHIROを語ろう]グン・オモサコ「“お手本”との100球の対話」
posted2022/04/16 07:03
2001年5月12日、ブラジル生まれ。17歳となる'18年にマリナーズと契約し、マイナーで修行中。広島県からブラジルに移住した面迫夫妻の曾孫にあたる日系3世。193cm、86kg
text by

ブラッド・レフトンBrad Lefton
photograph by
Yukihito Taguchi
初めて参加したキャンプの初日に経験できたことは、いま思えば奇跡だった。2020年3月の話だ。当時18歳だった無名のプロスペクトは、レジェンドに声をかけた。
「ケージで投げてくれませんか」
依頼されたのは、前年に現役を引退し初めて会長付特別補佐兼インストラクターとしてキャンプを迎えたイチロー。打撃投手としてグラウンドとケージで計250球ほどを投げ終え、クールダウンモードで軽いストレッチを始めたところだった。そこへやってきた初対面のマイナーリーガーからの依頼だ。だが、体を伸ばしていたレジェンドは、顔を上げると「いいよ」と一言。そして約100球を投げたのだった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 924文字
NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。
