せめる。　なんも考えてなかったですね。でも、終わった後、ミルクボーイの駒場（孝）さんに「よかったで。おれは、あそこでボケへん方が好きやねん」って言ってもらいました。

――それが大阪吉本の流儀という感じがしますよね。以前に駒場さんは、決勝進出が決まったときも「黙ってお辞儀するだけがいちばん美しい」と話していましたから。「笑い飯の『哲夫方式』に憧れていたので」と。

まもる。　僕も決勝進出が決まったとき、ガッツポーズとかせんと、お辞儀だけしました。

せめる。　僕はお腹の前あたりで両こぶしを握りしめてしまって、恥ずかしい、ってなって慌てておろしました。

こちらがせめる。

――6番目でオズワルドが会場を爆笑させてからは、ずっと高得点が続いていました。会場もあたたまりきっていて、ラストとはいえ流れ的には悪くなかったように思えました。

まもる。　全部まくる順番やな、って。

せめる。　最後、関西のニューフェイスが登場して、笑いをかっさらって優勝やと思ってたんです。

――実際、お客さんの反応はどうだったのですか。

せめる。　よかったです。

まもる。　オズワルドさんのときほどではなかったですけど。

手前がまもる。

――やはりオズワルドの1本目は違いましたか。

まもる。　控室のモニターって、ネタはちゃんと聞こえるんですけど、客席の笑い声まではそんな拾ってない感じやったんです。でも、オズワルドさんのときだけは、尋常じゃないぐらいお客さんの笑い声が入ってて。

せめる。　ちょっと引きましたね。

松本人志「3年後、優勝顔ですよね」に反論

――観ている方は、どうでるかな、と思っていました。ちょっと変則的なコンビが多い中、最後の最後で、ようやく関西弁の、勢いのあるケンカ漫才が出てきて、どう評価されるのかなと。

せめる。　点数がオープンになったとき、最初に（オール）巨人師匠の点数が「91」って出て、次に富澤（たけし）さんのが「90」って出た時点で、僕の記憶はなくなっているんです。

――ほんとに悔しそうな顔をしていましたよね。

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