M-1ももが明かす「なんでやねん！おまえ、〇〇顔やろ」を思いついた日は焼肉で祝った…ミルクボーイからは「優勝するとしたら今年しかないで」

――いい意味ですけど、2人の剥き出しな感じを見ていると、ひと世代前のM-1のコンビを見ているような気持ちになります。錦鯉さんが優勝して、多くの人が涙ぐんでいる中、せめる。さんは、ずっと下唇を噛んでいたとか。

せめる。　SNSで「（錦鯉を）すっごいにらんでる」みたいに書かれてて。いや、にらんではないですよ。でも、めっちゃ悔しかったんはほんとです。なんで、血が出るくらい下唇を噛んでました。

――決勝を迎えるにあたって、ミルクボーイに「優勝するとしたら今年しかないで」みたいなことを言われたそうですね。

結成4年でM-1決勝初出場となったもも。金髪の方がまもる。（28歳）、メガネの方がせめる。（28歳）。大阪吉本所属　

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まもる。　言われましたね。ミルクボーイさんと同じで、僕らも、ひとつ、かっちりしたシステムがあるので。その型を知られてしまうと、以降は、ウケにくくなる、って。でも今回、優勝できひんかったから、そこを武器にするしかないですね。

せめる。　わかってもらっているというのを振りにすればいいだけのことなんで。どう振りにできるかは、これから考えます。

松本人志が錦鯉に優勝トロフィーを渡すシーンを一番近くで見た　©M-1グランプリ事務局

「おまえ、○○顔やろ」を思いついた日

――2人の漫才は、見た目のイメージとは正反対のことを言って、互いに「なんでやねん。おまえ、○○顔やろ」とツッコミ合うというものですが、どういうきっかけで思いついたのですか。

せめる。　あの日の舞台で前のコンビが嫌いなものを克服するというネタをやっていたんです。そんで相方に「自分がアニメ嫌いで、それを克服したいって言ったらどう思う？」って聞いたら、めっちゃおもろいって、ゲラゲラ笑っとったんです。その様子を見て、これは行けるわ、と思いましたね。その日の晩、2人で焼肉屋に行きましたから。前祝いで。「オレら、明日から売れるで」って。

――要するに、せめる。さんの風貌が、いかにもアニメ好きのように見えるから、そのギャップで笑いが起きるわけですよね。初めて二人のネタを見たとき、このネタのために、あえて今のような見た目に変えたのかと思っていたんです。でも、そうではないんですよね。昔から2人は、今のような雰囲気だったんですよね。

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