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「大谷翔平の2年連続MVP」は“可能だ”と断言できる理由とは… 2021年の大ブレイクを大谷自身は「オフシーズン」に確信していた?
posted2022/01/11 17:01
![「大谷翔平の2年連続MVP」は“可能だ”と断言できる理由とは… 2021年の大ブレイクを大谷自身は「オフシーズン」に確信していた?<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/1/1500wm/img_c11f23f8c72c18052387c7067765e139560763.jpg)
2021年の春季トレーニングで笑顔を見せた大谷翔平
text by
![笹田幸嗣](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
2022年を迎え、ファンの方々からよく聞かれる質問がある。
「今年の大谷は去年と同じ様な活躍が期待できそうですか?」
決まって、こう答えている。
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「去年以上の歴史的シーズンとなる可能性は非常に高いと思っています」
ファンの方々の思いを察し、適当な言葉を選んでいるのではない。22年の大谷翔平にも大きく期待できる理由がある。それなりの根拠もある。
キーワードは月並みではあるが、アスリートにとって最も大事なこと、「健康」だ。現状で彼の健康状態は昨年のオフと同等、それ以上と感じる。大谷自身の発言がそれを物語っている。まずは10月3日の昨季最終戦の言葉から。
「(このオフも)基本的な流れは一緒だと思います。トレーニングももっとハードなものにしたいですし、まだまだ上に行けると思っています。今年以上のパフォーマンスが出せるように、そういうオフシーズンにしたいと思っています」
“二刀流で158試合出場”という驚異の事実
21年シーズンは9勝、46本塁打、26盗塁。日米9年間の二刀流のキャリアを通じ、最高の成績を残した。その中で忘れてはならないことは『158試合』に出場した事実である。
試合に出続けること。選手にとってチームへの最大の貢献はここにある。二刀流として、162試合のシーズンで158試合に出場した事実は驚異的であり、健康を維持できた証そのものである。
昨年11月15日に行われた日本記者クラブの会見でも大谷はこんな言葉を残した。
「一番はフィジカルを保っていくというか、さらに向上させていくことだと思う。(右肘の)患部含めてまだ本当に100%、120%というわけじゃないので。キャンプインまでにそこを詰めていって、そうすればスキルの部分で気付くことが多くなってくると思う。そこからの擦り合わせはスプリングトレーニングに入ってからかなと思います」
健康状態に問題がなく、体を鍛え上げていくことに専念できている現状がよくわかる。アスリートにとって、オフシーズンの理想的な状態であり、近年でこの状態にあるのは昨年と今年だけだろう。ここに今季も昨季同様の活躍が期待できる理由がある。