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ディープインパクトが負けた日、北島三郎愛馬の引退レースは何位?「あなたが選ぶ最高の有馬記念」6~10位発表《1100人アンケート》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by©Sports Graphic Number
posted2021/12/24 17:03
グラスワンダー(左)とスペシャルウィークという“最強世代”の2頭による大接戦となった1999年の有馬記念。写真判定の末、わずか4cm差でグラスワンダーに軍配が上がった
6位 1999年 グラスワンダー 60票
6位には、グラスワンダーとスペシャルウィークの大接戦となった1999年の有馬記念が選ばれました。春のグランプリ・宝塚記念ではグラスワンダーに完敗したスペシャルウィークでしたが、天皇賞・秋とジャパンカップを連勝。一方のグラスワンダーは、グランプリ3連覇という偉業を目指して有馬記念に乗り込んできました。
両馬のほかにもエルコンドルパサーやセイウンスカイ、キングヘイロー、エアジハード、アグネスワールド、ウイングアローなど、各路線に個性豊かな有力馬が揃っていた1995年生まれの“最強世代”。1999年の有馬記念では、彼らが歩んできた道の総決算として、今も語り継がれる名勝負が演じられます。
スローペースで進んだレースの3~4コーナーから外を回して進出した的場均騎手のグラスワンダーと、同馬をぴったりとマークしていた武豊騎手のスペシャルウィーク。直線で翌2000年に古馬の中長距離GⅠを完全制覇するテイエムオペラオーが抜け出しますが、大外からグラスワンダーとスペシャルウィークが強襲し、2頭が鼻面を合わせてゴール板を駆け抜けました。
勝利を確信したスペシャルウィークの武豊騎手はウイニングランを行ったものの、長い写真判定の末にグラスワンダーの勝利が伝えられ、中山競馬場は騒然。2頭の差はわずか4cmと、まさに死力を尽くした名レースとなりました。
「競馬で初めて感動して泣いてしまったレースでした」(43歳・男性)
「レース後は興奮で震えが止まらなかった。翌年オペラオーが無敗で駆け抜けたことで、さらにこの有馬記念の価値が上がる」(37歳・男性)
「当時のトップスターホースの2頭が有馬記念で鼻差の勝負とか、ドラマでしかない」(45歳・男性)
「競馬にハマるきっかけになったレース。最後は最強の2頭」(35歳・男性)
「この2頭が本当に順調な状態でエルコンドルパサーと対決するところを観たかった。そんなことを当時の競馬仲間と語り合ってたなぁ、ということまで思い出される有馬記念」(42歳・男性)
「勝負の素晴らしさと残酷さが同居した最高の有馬記念」(39歳・男性)
6位から10位のランキングとは思えないほど印象深いレースばかりでしたが、結果発表はまだまだ続きます。果たしてベスト5には、どの年の有馬記念がランクインしているのでしょうか。<#2有馬記念アンケート1~5位の結果発表、#3『ウマ娘』は伝説の有馬記念をどう描いたか? へ続く>
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