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初の全日本決勝、20歳の二人が、欧州での2カ月半で掴んだもの。

posted2021/12/12 07:00

 
初の全日本決勝、20歳の二人が、欧州での2カ月半で掴んだもの。<Number Web> photograph by Akira Ando

初出場初優勝で全日本に新風を吹き込んだ川村。国内の主要タイトル獲得は、'15年の全日本ジュニア以来となる

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秋山英宏

秋山英宏Hidehiro Akiyama

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Akira Ando

 全日本選手権の女子シングルスは20歳同士の決勝となり、第7シードの川村茉那が第15シードの光崎楓奈を破って初出場初優勝を飾った。開幕時の世界ランクは川村が544位で光崎は618位。ドローには'16年大会女王で378位の大前綾希子らの名前もあり、正直、川村や全日本未勝利(2敗)の光崎の決勝進出は予想しづらかった。

 二人は7月から2カ月半ほど欧州の下部ツアーを一緒に転戦した。川村は8月にイタリアの大会で優勝、9月には一つ格上のチェコの大会で予選から6試合を勝って4強入りした。光崎は優勝こそなかったが、セルビアでは予選から4勝し、本戦2回戦に進出した。両者とも遠征前半は予選敗退が多く、パワーで及ばない外国人選手にどうやったら勝てるのか、二人で話すこともあったという。その試行錯誤が、伸び盛りの二人を成長させたのは間違いない。

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