WTAの決断と怒れる女性の歌。

　日本でもCMソングとして使われたフォー・ノン・ブロンズの名曲「ホワッツ・アップ」は、こんな歌詞から始まる。

「25年の人生、私は大きな希望の丘を登り続けている。目標なんだ。でもすぐに分かった。そうなんだ、世界は男で成り立っている。どういう意味だろうとね」

　実はいつまでも変わらない男社会への鬱積を爆発させた内容で、それ故、多くの女性ミュージシャンにカバーされてきた。特にレディー・ガガの「アートレイヴ・ツアー」の映像は圧巻。最後に男社会の象徴として身につけていたアーミージャケットをかなぐり捨てるパフォーマンスで彼女もまた、現状への怒りを爆発させる。