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「パパのようで、ブラザーみたいな存在」日本ハム杉谷拳士が明かす栗山英樹監督との“11年間”で見つけた「自分らしさ」 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byMiki Fukano

posted2021/12/04 11:03

「パパのようで、ブラザーみたいな存在」日本ハム杉谷拳士が明かす栗山英樹監督との“11年間”で見つけた「自分らしさ」<Number Web> photograph by Miki Fukano

悔しいシーズンとなった1年間を振り返った北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士。「野球人生を変えてくれた」と感謝する栗山監督への想いが溢れた

――10月の本拠地最終戦後のセレモニーでは栗山さんにどんな言葉をかけられ、逆にどんな言葉を贈ったんですか。

杉谷 選手1人1人に声をかけるときに、「10年間ありがとうな。拳士、お前とは11年だな」と言ってくれたんですよ。“うわっ、覚えてくれてたんだ”って。実は僕がプロ2年目のとき、栗山さんが報道ステーションのスポーツキャスターを務めていて番組内で取り上げていただいたことがあったんです。

 さらに、プロ3年目(2011年)の時に出場したフレッシュオールスターでも僕に注目してくれて。当時、僕は栗山さんと話をしながら、なぜか“長い付き合いになりそうだな”と勝手に思っていたんですよね。その取材時、栗山さんが最後に「これからもずっと見てるからね。よろしくね」と声を掛けてくれたんですが、そしたら翌年にファイターズの監督になってました。「あれ、監督になってる」って(笑)。 

――札幌ドームでの最後のセレモニーのときはやはり寂しい気持ちでしたか。

杉谷 いや、「お前とは11年だな」と言われてなんだかうれしくて。セレモニーのときは涙は一切出てこなかったんですよ。“あんなことあったな~”“本当に一緒に楽しい野球をやらせてもらったな”という思いの方が強くて。そして、これからまたファイターズがどんな風に変わっていくのかなというワクワクした気持ちもあり。

 10年間共に過ごした栗山さんのもとから離れて、僕自身が今後、どんな野球人生を歩むのか、今は楽しみですし、栗山さんが築き上げてきた野球を体現できるのは、今、チームに本当にわずかしかいないので。新庄(剛志)さんの新しいスタイルと融合できればなと今は思っています。

“兄”はちょっと堅いから”ブラザー”

――あらためて栗山前監督は杉谷選手にとってどんな存在でしょう。

杉谷 なんだろう~。お兄さんという年齢でもないし(笑)。ただ、栗山さんの存在があったからこそ、僕の野球人生は変わったし、僕の野球人生に影響を与えた人物であることは間違いないですね……って、まだ30歳なのに人生を語るのもなんですけど(笑)。野球に取り組む形を確立させていただいた方です。

 だから父のような存在……いや、父ではないんですよね。“パパ”みたいな存在?(斎藤)佑樹さんは栗山さんのことを「父のようで、兄のような師匠」と言っていましたけど、“父”とか“”兄“だとちょっと堅いので、僕はもう少し近い距離なんですよね。「パパのようで存在であり、ブラザーみたいな存在」で。これ、怒られちゃいますかね(笑)。 <つづく>

#2に続く杉谷拳士が涙した“お兄ちゃん”斎藤佑樹の引退報告「体がボロボロなのは知っていた」「この人は神様なんじゃないか、と」

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