欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「クーボ! クーボ!」大歓声が何度も… 久保建英を撮影カメラマンが見た希望の光《古巣ヘタフェからも復帰祝い》
posted2021/11/30 17:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガやヨーロッパサッカーの試合撮影を精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している。今回はヒザの負傷から復帰した久保建英の一戦を追った。
試合前アップには出てこなかったが
11月27日、負傷離脱中の久保がベンチ入りするのではないかとの情報が出ていたため、RCDマジョルカ対ヘタフェの撮影に赴きました。
久保はレアル・マドリー戦での負傷以来、約2カ月ぶりとなるベンチ入りが発表されました。18時30分キックオフの試合でしたが、かなり強く雨が降って厳しいコンディションに。そのためか、久保はピッチへと続くトンネルまでやってきたものの、アップをするためにピッチへと出ることはなく、しばらく先発メンバーなどのアップを眺めている様子でした。
ADVERTISEMENT
その際には、久保のもとへ関係者・スタッフが近づいては声をかけるなど、気にかけられているのを感じられました。このアップに出てくることがなかったことから、基本的には今日の出場はなさそうだな――と予想していました。
ハーフタイムでの軽快なボール扱い
両チーム入場後、久保はベンチの裏側を回る形で、入ってきました。かなり目深にフードをかぶり表情は窺えませんでした。真剣にピッチを見つめる久保。また時おり、談笑する姿も見られました。
試合序盤は雨でスリッピーになったピッチとボールの影響もあり、ルイス・デガラレッタとオリベラ、ババとマクシモビッチなど、激しい潰し合いが見られました。そんな雨中の一戦でルイス・ガルシア監督はピッチ脇で声を張り上げていました。
再びピッチに目を移すと、昨季ウエスカで岡崎慎司の同僚だったマフェオとサンドロがそれぞれ、マジョルカとヘタフェのユニホームを着て競り合う姿もありました。
試合は0-0のままハーフタイムに。雨が止んだピッチでマドリー戦以来となる、久保がボールを蹴る姿を捉えました(軽快なステップでのボール扱いでした)。