- #1
- #2
酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
村上宗隆に山田哲人、山本由伸と吉田正尚は知ってるけど… 今さら聞けない日本シリーズ戦力比較《注目の4ポイント》
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/kiichi Matsumoto
posted2021/11/20 06:02
投打の核がいるオリックス、レベルの高い陣容で対抗するヤクルト。見ごたえのある日本シリーズになりそうだ
<ヤクルト>
・セットアッパー、中継ぎ
清水昇 72登3勝6敗1S 50H 67.2回 率2.39 PR9.08
今野龍太 64登7勝1敗0S 28H 62回 率2.76 PR5.77
石山泰稚 58登0勝5敗10S 9H 55回 率3.60 PR-0.01
田口麗斗(L) 33登5勝9敗0S 4H 100.2回 率4.02 PR-4.72
大西広樹 33登3勝0敗0S 7H 38.1回 率2.82 PR3.31
大下佑馬 30登1勝0敗0S 1H 38.2回 率3.72 PR-0.52
・クローザー
マクガフ 66登3勝2敗31S 14H 64.1回 率2.52PR7.71
ヤクルトの救援陣の中心は、2年連続最優秀中継ぎの清水だ。この絶対的なセットアッパーにつなげることで勝利を手繰り寄せている。今野も安定感は抜群。クローザーのマクガフは東京オリンピックから復帰後の9月に崩れたが、10月以降は調子を戻している。
ただ救援陣では坂本光士郎が9月12日に登録抹消されて以降、左腕がいなかった。そこで先発の田口を救援に回したが、飄々と打者をかわす田口は、ワンポイントで得難い戦力になっている。シリーズでも見せ場で登板するのではないか。
山本由伸がいるオリックスがやや有利に見えるが
絶対的なエース山本由伸のいるオリックスがやや有利かと思うが、オリが山本で勝ちを拾えなければ、形勢は大きく変わるだろう。そういう意味では初戦が非常に重要だと思う。
オリックス、ヤクルトともに指揮官は「用兵の妙」を知っている。脇役も含めた総力戦で見応えのあるシリーズになるのではないか。