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《エフフォーリアとGI2勝》横山武史22歳のスゴさとは?「どんな馬でも乗りこなして、能力を引き出す騎手になる」 父・典弘との関係性は 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/11/07 11:02

《エフフォーリアとGI2勝》横山武史22歳のスゴさとは?「どんな馬でも乗りこなして、能力を引き出す騎手になる」 父・典弘との関係性は<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

現在22歳ながら今年GI3勝をあげている横山武史騎手

「父はいつもどおり、短い言葉で祝福してくれました」

 横山にとってもこれが初めてのGI勝利だった。また、父の横山典弘もセイウンスカイで皐月賞を制しており、武邦彦・豊、福永洋一・祐一に次ぐ、史上3組目の皐月賞騎手父子制覇となった。

「父は『よかったな、おめでとう』と、いつもどおり、短い言葉で祝福してくれました。普段から、そんなに多く語る人ではないですからね」

 自分から父にアドバイスを求めたりすることもあるのだろうか。

「僕が自分の乗ったレースのVTRを見ていると、父も一緒に見はじめて、いろいろ話すことはあります。ただ、アドバイスというより、僕の考えもありますし、お互いに感じたことを言葉にしてキャッチボールをする、という感じです」

 鹿戸は騎手時代から父の典弘と親しく、家族ぐるみで食事をするなどの付き合いがあった。小さいころからよく知る横山の成長を間近で見てきた。

「彼は勉強家で、すごく研究熱心ですね。そして、レースに行くとガッツがある。4年目で関東リーディングになったのはすごいことです。フォームは、ライアン・ムーアに似た感じですね。そのへんも勉強しているんじゃないですか。追えるし、積極的な競馬をする。その積極性が、スローに落ちついてしまうことが多い今の競馬に合っている、というところもあると思います」

「どんな馬も乗りこなし、能力を引き出す騎手に」

 横山自身、積極的な競馬をするよう心がけているという。

「後悔する競馬をしたくないので、結果として動くのが早かったと言われることもありますが、『ここだ』と思ったときには動くようにしています」

 鹿戸が話していたとおり、見て上手いと思った外国人ジョッキーのスタイルを取り入れるなどしている。

「ぼくはヨーロピアンを目指していて、ライアン・ムーアやウィリアム・ビュイックなどの乗り方を参考にしています。2年目の途中からヨーロピアンを究めようと乗りつづけているのですが、なかなか上手くいかないですね」

 そう話す彼が目標としている騎手像や、目標としている数字などはあるのだろうか。

「数字はありません。目標は、どんな馬でも乗りこなして、能力を引き出す騎手になることです」

【次ページ】 「エフフォーリアが一番強いと思って挑戦します」

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