酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
新庄監督や立浪監督と比べてシブい人選だが… 藤本博史監督57歳が「ホークスの伝統」を継ぐ適任者なワケ《若き柳田悠岐らを育成》
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKoji Asakura
posted2021/11/02 11:07
ダイエーで現役時代の藤本博史。監督としてホークスの次代を築き上げられるか
2021年からコーチ陣の小久保でなく、熟知する藤本に
藤本は、工藤ホークスの1年目からコーチングスタッフとして参加しており、一軍から三軍までの指導歴がある。様々な役職を経験して、工藤ホークスの考え方を熟知していると思われる。
おそらく福岡ソフトバンクホークスは、工藤監督が礎を築いた先進的な指導法を継承するものと思われる。だとすれば、2021年からコーチ陣に加わった小久保裕紀ではなく、工藤イズムを熟知する藤本博史にチームを継承させるという判断をした、ともとらえられる。
そういう意味では——満を持してチームのレジェンド立浪和義を監督に据えた中日や、トリックスターのような新庄剛志にチームを託した日本ハムとは、次元の違う判断をしたのではないか。
選手の育成から勝利の道筋まで、工藤ホークスが築き上げた新たな伝統を、藤本博史新監督は受け継ぐ。
埃っぽい大阪球場の匂いを知り、平成、令和の最新の野球も熟知する57歳の新人監督に期待したい。
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