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大谷翔平が「イチロー以来の最多敬遠」に? 貧打エンゼルスの悲哀もホームラン王への朗報は…《3戦11四球はMLB記録》 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki

posted2021/09/25 19:15

大谷翔平が「イチロー以来の最多敬遠」に? 貧打エンゼルスの悲哀もホームラン王への朗報は…《3戦11四球はMLB記録》<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ストライクゾーンで勝負してもらえず歩かされる。8月以降明らかに増えた大谷翔平の四球数は、強打者と認められた証拠だが……

<ア・リーグの本塁打率(打数÷本塁打)10傑>
大谷翔平(エンゼルス)11.33(510打45本)
V.ゲレーロJr.(ブルージェイズ)12.46(573打46本)
J.ギャロ(ヤンキース)12.50(475打38本)
S.ペレス(ロイヤルズ)12.78(588打46本)
M.オルソン(アスレチックス)14.13(537打38本)
A.ジャッジ(ヤンキース)14.56(524打36本)
M.セミエン(ブルージェイズ)14.67(616打42本)
J.ラミレス(インディアンス)14.69(514打35本)
B.ロウ(レイズ)14.97(509打34本)
G.スタントン(ヤンキース)15.03(481打32本)

 大谷は、本塁打数こそゲレーロJr.やペレスに後れを取っているが、本塁打率では2人を上回って、依然として「ア・リーグで最も本塁打が期待できる打者」の座をキープしている。

「ウイニングショット」の異名がある通り、本塁打は試合を一気に決定づける。前半戦の勢いはなくなったとはいえ、大谷は最も危険な打者と見なされている。

 ただ、それだけではない。大谷が四球で歩かされたり、敬遠されたりするのは、エンゼルスに大谷に比肩する強打者がいないことが大きいのだ。

ゲレーロ、ペレス、大谷……同僚の本塁打数は?

 46本塁打を放っているゲレーロのブルージェイズ、ペレスのロイヤルズ、45本塁打で追う大谷のエンゼルス。3球団において、現時点でプレーしている打者の本塁打数上位5人を並べると以下のようになる。

・ブルージェイズ
V.ゲレーロJr. 46本(105打点、率.319)
M.セミエン 42本(98打点、率.269)
T.ヘルナンデス 30本(110打点、率.301)
B.ビシェット 26本(98打点、率.289)
R.グリシェック 22本(81打点、率.246)

・ロイヤルズ
S.ペレス 46本(115打点、率.274)
C.サンタナ 19本(65打点、率.211)
A.ベニンテンディ 16本(67打点、率.274)
H.ドージャー 15本(49打点、率.212)
J.ソラー 13本(38打点、率.192)

【次ページ】 トラウトらがいない打線は怖くない

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