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《アーセナル移籍決定》冨安健洋の「3年で評価額26億円アップ」がマンガみたい… センターバック市場価値No.1の“ほぼ100億円男”は誰?

posted2021/09/01 06:00

 
《アーセナル移籍決定》冨安健洋の「3年で評価額26億円アップ」がマンガみたい… センターバック市場価値No.1の“ほぼ100億円男”は誰?<Number Web> photograph by JMPA/Getty Images

名門アーセナル移籍確定報道が流れる冨安健洋。市場価値の上がり方がものすごかった!

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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JMPA/Getty Images

ボローニャの日本代表DF冨安健洋は移籍市場期限の8月31日、アーセナルへの移籍が決定しました。アーセナルがボローニャ側に支払う移籍金は2000万ユーロ+ボーナスで300万ユーロと報じられていますが、今夏の移籍市場前に「2000万ユーロ(約26億円)の市場価値」がついていたことを紹介する記事を再公開します(初公開:2021年6月14日/所属は当時のもの)

 日本代表にU-24日本代表になでしこ、並行して開催される国内サッカーの公式戦、そしてEURO。1年前の6月と比べて、サッカーを堪能しすぎと言うほどずっとサッカーを見ている……が、各種もろもろの作業をしなきゃいけないはずなのに『Mr.CB ミスターシービー』というサッカー漫画にもハマってしまった。

 ザクッとあらすじを言うと、日本代表で実績を残した名センターバックが、3部リーグの舞台で無名の10代センターバックを“相方”にして育成していく――というものだが、昔々のその昔、センターバックをやっていた人間(なお身長伸びずにコンバート)からすると「おお、ついにセンターバックが主役になるマンガが生まれたのか」と思う。

 マンガの世界でも、サッカー界の花形と言えばストライカーやアタッカー、ゲームメーカーだったからだ。でもここ近年は“リアルに描く”系のマンガが増えたこともあって、センターバックに脚光を当てる本作が生まれたのだろう。

 きっと、現実の世界で“スーパーなCB”が増えたことも、大きく影響しているんじゃなかろうか。

セリエAで常時出場した吉田と冨安はスゴい

 もちろん日本サッカーには井原正巳、秋田豊、松田直樹、宮本恒靖、中澤佑二、田中マルクス闘莉王……と数多くの名CBがいた。ただ、ここ最近の森保ジャパンを見ていて、吉田麻也&冨安健洋のCBコンビの安定感たるや……と思っている人は多いだろう。

<吉田と冨安の2020-21シーズン/セリエA成績>※データはすべて「transfermarkt」より
吉田麻也(サンプドリア)
32試合1得点2アシスト/2270分出場
冨安健洋(ボローニャ)
31試合2得点/2719分出場

 まさか自分の生きているうちに、守備の国イタリアでレギュラーを張るセンターバックが2人出るとは。ある意味、レアル・マドリーやリバプール、マンチェスター・ユナイテッドやミラン、インテルなどのメガクラブに加入するよりも、想像していなかった出来事かもしれない。

 と、感慨深くなりつつ……気になるのが、彼らの市場価値だ。

【次ページ】 冨安の“3年間の市場価格推移”を見ると……

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