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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「堂安律に救われた大ピンチ」「建英はよく歌ってる」サッカー五輪日本代表を“最も知る”板倉滉が22人の素顔を解説《MF&FW編》
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byJFA/AFLO
posted2021/07/20 11:02
チームの潤滑油としてメンバーとコミュニケーションを取る板倉滉。堂安、久保ら鍵を握るエースたちからもよくいじられるんだとか
MF久保建英(レアル・マドリー)背番号7
2001年6月4日/173cm・67kg
建英はよく喋りますね。学年で見れば5つも離れていますけど、気軽に話しかけてくるし、いじってもくる(笑)。この世代のチームにいても全然違和感がないし、人懐っこいというか、年上からも可愛がられるタイプですね。長い間海外でやっているからオープンな性格なんです。意外な一面? あ、建英はよく歌っていますね。スペインの曲を歌えちゃうんですよね(笑)。
プレーは見たまんま、いつも驚きを与えてもらっています。狭いエリアでも前を向けるし、キック、ドリブルもうまい。ボールの持ち方が上手いのは間違いないですけど、受ける位置も常に探してやっているところに凄みを感じますね。本大会でも頼りにしています。
FW前田大然(横浜F・マリノス)背番号9
1997年10月20日/173cm・67kg
FW陣は個性が強いメンバーが揃いましたね。
大然は、第一印象がすごく怖かった。風貌がちょっと怖いから最初はやばい人がきたと思いましたよ(笑)。でも、実際、話してみると最初の印象とは全く違って、本当に物腰柔らかいし、すごく優しい選手ですね。この年代では珍しく、お子さんもいて家族への思いを持って戦っている。それはすごいなと思いますね。
それに、あのスピードはDFからしたら本当に“最悪”です。1本のスピードで抜け出される恐怖は、ディフェンスは常に持っているもの。裏に出られたらやられるという存在は、ずっと意識させられるわけです。足が速い選手はたくさんいますけど、その中でもずば抜けていると思う。対戦相手からしたら厄介でしょうね。味方で良かったです(笑)
FW上田綺世(鹿島アントラーズ)背番号18
1998年8月28日/182cm・76kg
綺世も真面目な性格かな。そこまで騒ぐ感じでもないし、グイグイ出てくる感じでもない。でも、ピッチに入ったら雰囲気が変わるストライカーですね。身体能力も高いですし、とにかくすごい威力のシュートを打てる。トレーニングで対面していても、ああいう何でもできるタイプのFWは嫌ですね。
それにヘディングがめっちゃ強い。体幹が強いんでバランスが崩れない。ぶつかると体が強いし、常にシュートを狙っているのはDFとして怖いです。それでいて、出そうで出ない一歩が出てくる感じがあるので対応するのが難しい。クロスボールへの反応も常に狙っています。本大会ではゴール量産を期待しています!
FW林大地(サガン鳥栖)背番号19
1997年5月23日/178cm・74kg
最後は大地。大地は泥臭くてボールへの執着心がすごく強い選手。前線でしっかり体を張ってくれますし、体幹も強い。綺世にも言えますが、常にゴールを狙っている「ザ・ストライカー」なイメージがありますね。
性格もすごくいい。でも、まだ代表チームでのプレーが短いこともあって、そこまでたくさん話してないんです。ただ、ガンバ(大阪)のアカデミー時代に一緒にプレーしていた律に聞くと、「大地くんはまだまだ(キャラを)出してないですね」と言っていました。本当はもっとはっちゃけるタイプらしい(笑)。彼の素顔が分かったらまたお伝えしたいと思います。
■完■
<#3「板倉滉インタビュー 東京五輪への意気込み」は関連記事からご覧になれます>
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