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堂安律が賭けた『どこだよ、そのクラブ』への“あえて遠回り”「行ってよかったねと言わせたのは自分なので」《東京五輪》 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byRyo Kubota

posted2021/07/17 06:00

堂安律が賭けた『どこだよ、そのクラブ』への“あえて遠回り”「行ってよかったねと言わせたのは自分なので」《東京五輪》<Number Web> photograph by Ryo Kubota

東京五輪を控え、ここにきて調子を上げてきた堂安律。12日のホンジュラス戦でも2ゴールをマークした

 欧州に身を置くと、継続して取り組むことの重要性を感じさせてくれる存在や危機感を与えてくれる存在に事欠かない。

「たとえば、同級生に(キリアン・)ムバッペがいますけど、彼がチャンピオンズリーグやEUROを戦っているときに、僕がベッドでゴロゴロしていていいのかと言ったら、『NO』に決まっていますよね。そうした単純な考えです。『あいつが今やっているなら、自分はもっとやらないと』って。ただ、頭でっかちになってしまうこともあるので、やり過ぎないように。少しずつですけど、自分の身体と頭をコントロールできるようになってきました」

 話を聞いていると、この1年が堂安にとっていかに大きなシーズンだったかが良く分かる。東京五輪が1年延期され、心身ともに充実したタイミングで迎えられる巡り合わせの妙を感じずにはいられない。

 だが、それについて堂安が素直にうなずくことはなかった。

「オリンピックが1年延びて、いろいろなことを考えたのは確かです。1年前の自分がどこまでできていたかは分からないですけど、もし、1年前に開催されていたとしても、自分ならやれたと信じたいですし、自分の口から簡単に『1年延びてよかったです』とは言いたくないですね」

 プロとしてのプライドがうかがえた瞬間だった。

 そのあと、堂安はこう続けた。

「ただ、自分のコンディションが今すごく良いのは間違いないですし、五輪代表もすごくいいチームになってきているので、延期がプラスに働いているんじゃないかって思います」

後編に続く。関連記事からもご覧になれます>

#2に続く
堂安律「点を取るべきやつらが、取ること。それに尽きる」頼れる金メダル宣言…初戦で“4年前の再現ゴール”を

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