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《グレイシーハンターが52歳に》ファンを救った桜庭和志「プロレスラーは本当は強いんです」発言の真意とは? 

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photograph byYukio Hiraku/AFLO

posted2021/07/14 06:00

《グレイシーハンターが52歳に》ファンを救った桜庭和志「プロレスラーは本当は強いんです」発言の真意とは?<Number Web> photograph by Yukio Hiraku/AFLO

伝説として語り継がれるPRIDE GPのホイス・グレイシー戦。無制限完全決着ルールで見事に勝利した

<名言2>
グレイシーだって人間なんですから。
(桜庭和志/Number645号 2006年1月19日発売)

◇解説◇
 2000年5月1日、東京ドームで行われたPRIDE GPの2回戦。

 桜庭はグレイシー柔術の使い手、ホイス・グレイシーと対戦した。

 これまでの1R15分、ドローの場合は延長15分という通常ルールに不満を持っていたホイスは「2回戦及び準決勝は1R15分の無制限ラウンドで判定決着なし。決勝は1R20分の無制限ラウンドで判定決着なし」とのルール変更を主張。レフェリー・ドクターストップなし、どちらかがギブアップするか、セコンドがタオルを投入するまで15分間のラウンドを繰り返す前代未聞の完全決着ルールが採用された。

 凄惨な試合になることが約束されたような戦いを受け入れた“赤髪”の桜庭は、ホイスの道衣を掴んでひっくり返すなど、まさに「桜庭ワールド」全開で翻弄すると、執拗なローキックに足が利かなくなったホイス陣営が6ラウンド開始時にタオルを投入。現在まで語り継がれることになる90分の死闘を制した。

 後日、TKO勝利を振り返った桜庭は「グレイシーだって人間なんですから」とニッコリ笑ったという。

 前年のホイラー戦に続く勝利で、“グレイシーハンター”桜庭和志は世界中から首を狙われるターゲットになった。

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