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「八村塁、渡邊雄太に負けたくないという思いもある」日本を飛び出してから2年…バスケ馬場雄大の現在地、NBAまでの“距離”は縮まった?
posted2021/06/23 17:03
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
オーストラリアのプロリーグ、NBLのチャンピオンを決めるグランドファイナルは、馬場雄大が所属するメルボルン・ユナイテッドがパース・ワイルドキャッツ相手に第1戦と第2戦を勝利し、優勝に王手をかけた。早ければ現地6月25日にメルボルンで行われる第3戦で優勝が決まる。
第2戦は馬場が本領を発揮した試合だった。控えから出場し、前半終了間際にハーフコート手前からの超ロング・ブザービーターを決めるなど15得点。ディフェンスでは相手の得点源の選手に密着マークし、1スティール、1ブロックをあげ、試合の流れを引き寄せ、勝利に貢献した。
試合後にはヘッドコーチのディーン・ビッカーマンが「雄大はすばらしかった。控えから出てきて貢献してくれることで、チーム内の信頼が築かれている」と称賛し、チームメイトのミッチ・マッキャロンも「彼はいつもチームにエナジーをもたらしてくれる選手。トランジションやビッグ3ポイントを決めてチームに勢いをもたらしてくれた」と評した。
馬場にとって、今シーズンは長いシーズンだった。もともと、10月に開幕する予定に合わせて渡豪したものの、新型コロナウイルスの影響で開幕は1月まで延期となったのだ。
1月に開幕すると、シーズン途中には出場時間が短い時期や、故障で欠場せざるをえなかったときもあった。それでも、最後にはヘッドコーチやチームメイトからの信頼を勝ち取り、グランドファイナルで大事な役割を任されるまでになった。
日本を飛び出て2シーズン目、活動の場をアメリカのGリーグからオーストラリアのNBLに移した経験について、馬場はこう語る。