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“社会体育”の聖域を守り続けた男。大道塾の創設者・東孝を偲ぶ。

posted2021/05/15 07:00

 
“社会体育”の聖域を守り続けた男。大道塾の創設者・東孝を偲ぶ。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

2001年に開催された「第1回世界空道選手権」で氷柱割りを披露する東孝。昨年の夏から闘病生活を続けていた

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

PROFILE

photograph by

Susumu Nagao

 総合武道『空道』を創設した大道塾の東孝さんが、4月3日、胃ガンにより天に召された。享年71。東さんは直接打撃制空手のルーツ・極真空手の出身だ。その後、理想の格闘技を追求すべく、大道塾を設立。極真空手では反則の顔面パンチを解禁し、投げや寝技による攻撃も認めた実戦格闘技の道を追求した。

 いまや格闘技界で最も影響力のあるUFCに一番最初に挑戦した日本人――市原海樹は当時大道塾に所属していた。のちにPRIDEやUFCで活躍するセミー・シュルトも大道塾を経てプロに転向した。

 ムエタイやキックボクシングに熱中する弟子が多かった'92年から'02年にかけては『THE WARS』というワンマッチ大会を定期的に開催。タイやヨーロッパから強豪選手を招聘し、プロ興行に勝るとも劣らぬグレードの試合を組んだ。

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