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「暑い日も寒い日も生理を止めることは…」 サッカー下山田志帆が“ジェンダー視点のボクサーパンツ”を開発した経緯とは 

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中﨑史菜

中﨑史菜Nakazaki Fumina

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2021/04/29 17:01

「暑い日も寒い日も生理を止めることは…」 サッカー下山田志帆が“ジェンダー視点のボクサーパンツ”を開発した経緯とは<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

ドイツから帰国後、サッカー選手と両立して経営者にもなった下山田志帆

下山田:ふたつあります。ひとつはクラファンで購入してくださった方へOPTを確実に届け、ECサイトも立ち上げて購入できるようにすること。もうひとつは商品の横展開です。最初にボクサータイプを作ったのは、『市場にはまだないもの』から作って、ブランドのスタンスを見せたかったから。けれど、ボクサータイプ以外のものを穿きたいっていう方ももちろんいらっしゃるじゃないですか。自分たちは選択肢を増やしたいと思っているのに、ボクサータイプだけを提供し続けていては、他の人の声を阻むことになります。

 選択肢を狭めることは、自分たちのコンセプトから外れることです。なので、ショーツタイプを作ったり、カラーバリエーションを増やしたりというのを検討しています。

デュアルキャリアを実現して一石を投じる

――2019年夏にドイツから帰国し、10月には会社を立ち上げていたよね。そのスピード感にすごく驚いたよ。会社を立ち上げるって一大事のように思えるんだけど、経営について勉強したり、準備はどれくらいしたの?

下山田:正直、ノリと勢いです(笑)。立ち上げ前の半年はスポーツ界の人に相談しまくって、「立ち上げるとしたら株式会社かNPOどちらがいいと思いますか?」「起業することについてどう思いますか?」って聞いて回ってました。

 なでしこリーグは、昼間スポンサー企業で働き、夜にサッカーをしているアマチュア選手がほとんど。試合にいくための交通費を負担することもある。このように、日本の女子サッカー界ではお金がうまく回っていないことに問題意識を持っていました。だから、株式会社にすることを決断したんです。そうやって決めてからはすぐに50万円ずつ持ち寄って、100万円で登記したって感じ。本当に勢いです。

――なるほど。自らがデュアルキャリアを実現することで、日本女子サッカー界に一石投じたんだね。

第2回に続く。関連記事からもご覧になれます>

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#下山田志帆

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