プロ野球PRESSBACK NUMBER
ぺこぱ松陰寺太勇がZOZOマリン始球式! 小3からのロッテ愛、きっかけはゲーム?「一番、使わせていただいたのは小宮山さん」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2021/04/22 11:01
夢だったというZOZOマリンの始球式に登板したぺこぱ松陰寺太勇。相方のシュウペイともにスタジアムを盛り上げた
年齢を聞かれると「今江(年晶)さんと同じ年です」と答える。マリーンズファンならニンマリな回答だ。ちなみに始球式の登場曲に選んだのはテレビゲーム『ロマンシング サ・ガ』で使われている『バトル2』という曲。応援歌に使用されている熱烈ファンなら分かる選曲だ。「始球式の登場曲をどうしますか? と球団の方に聞かれて、迷わずこの曲を選びました! それからはずっとイヤホンでこの曲を聴いてイメトレをして本番に備えました。ノーバウンドで届いてよかったです」と熱く語る。
シュウペイさんが球審を務め、松陰寺さんの練習に練習を重ねて投じたこん身の直球はノーバウンドで捕手のミットに収まった。
打席に立ったのは山口航輝外野手。この試合で決勝本塁打を放ち、ヒーローとなった。
ちなみに山口は13歳の時に、「第26回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」に応募。『ラグビーの 選手の体 湯気が立つ』で佳作特別賞を受賞したことから一句詠めるプロ野球選手として話題沸騰中。この日のお立ち台では『時の人 ぺこぱに力 もらったよ』と詠むとスタンドはドッと沸いた。
松陰寺が語るマリーンズの魅力とは
「今年は優勝しかないですね。開幕こそ5連敗でコケたけど、その後の試合運びは素晴らしい」。試合後、松陰寺さんは自分に言い聞かせるようにつぶやいた。そして「マリーンズの一番の魅力はファンの応援で勝利に貢献できることだと思うんです」。うん、うんと何度もうなずいた。最後に「早く事態が収束して昔みたいに声を出して選手を応援できる日が来るといいですね」と口にした。そして静かに夜空を見上げた。幕張の空に星が一つ、輝いていた。
マリーンズは色々なファンに支えられて勝ち星を挙げている。色々な人の想いを背負って戦っている。テレビゲームを縁にファンとなってくれた時の人の言葉が身に染みた。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。