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【香川真司32歳に】ザック、クルピ、クロップ… 「シンジは本当に、本当に、素晴らしい」名将もホレた才能
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images(Masashi Hara)/Takuya Sugiyama
posted2021/03/17 06:00
セレッソ、ドルトムント、日本代表。香川真司のスキルは名将を虜にしてきた
クロップ「シンジは、本当に、本当に……」
<名言4>
シンジは、本当に、本当に、素晴らしいプレーヤーだ。
(ユルゲン・クロップ/Number763号 2010年9月30日発売)
◇解説◇
2010-2011シーズンの香川真司は、ドルトムントで鮮烈なインパクトを残した。その象徴的な一戦となったのが、シャルケとのレビアダービーだ。
ブンデスリーガで最も熱狂的と言われる試合で香川は、前半20分に先制点、後半13分にはジャンプしてのダイレクトシュートで、当時からワールドクラスとして名を轟かせていたGKノイアーから2得点を奪ったのだ。
香川自身も「ドイツに来てから最高の日になりました」と喜びを隠さなかったが、名将としての地位を築き始めていたクロップもまた、その偉業の価値を十分にわかっていた。
「この試合を日本で見られなかった人がいたら、あとでもいいから見る機会が得られることを願うね。それだけの価値がある」
こんな風に新進気鋭の敏腕クロップが称えてくれたのだから――香川どころか、日本のサッカーファン誰もが喜びにあふれてしまったわけである。