2020年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
M-1“惨敗”のアキナ、あえて敗戦を語る「大好きなサンド富澤さんの最低点(88点)、公開処刑みたいなもんです」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2021/03/07 11:02
2020年M-1で2度目の決勝進出。8位だったアキナの山名文和、秋山賢太(右)
秋山 半々ではやってきてましたね。ただ、漫才の方が難しいなとは思ってました。
山名 僕はもともとコントがしたくてこの世界に入ったので、コントに対する思いはすごく強い。でも、ネタという括りでいえば、漫才もコントもネタなので、芸人として同じくらい大事にはしてきました。
――結成以来、コント日本一を決めるキングオブコントはずっと出続けているんですよね。ただ、M-1は2019年に初めてエントリーを見送っています。なぜですか?
秋山 2014年から4年連続で、どちらかの賞レースで決勝まで行けてたんです。ところが2018年は、どちらも決勝に残れなかった。それがショックで。なので、2019年はコントに集中して、まずはキングオブコントを獲ろう、と。ところが、準々決勝で敗退してしまったんです。
――2019年のM-1でミルクボーイが最高得点で優勝したときは、テレビで観ていたんですか。
秋山 観てました。何で観る側に回ってんねん、って思いながら。そんな自分がすっごい嫌で。
山名 僕もテレビで観ていました。出ればよかったとは思いませんでしたけど、めっちゃカッコええなと思いましたね。
秋山 それで2020年の年明け、すぐに山名君には話しました。今年はM-1もがんばろう、と。
山名 そこは僕も同じように思っていたんで、すぐにやろうや、って。
――準々決勝の大阪会場のトリはアキナで、大爆笑させて締めくくり、さすがと思わせてくれました。
山名 今回は手ごたえ、ありましたね。準決勝もネタ中に、これは絶対いったな、と思ってたんで。今思えば、あの瞬間がいちばん幸せでした。
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(写真=山元茂樹)