渡辺　決勝に出るのが一つの夢だったので、決勝でネタさえできれば、どんな結果でも清々しい気分になれるのかなと思っていたんです。でも結果、4位と出て。最終決戦に進めなくて、めちゃくちゃ悔しかったですね。こんな悔しいものなのか、と。なんなら、今もまだちょっと悔しいですもんね。

長谷川　僕は放心状態でした。当然、優勝を目指してやってたんですけど、こればっかりはもう仕方がないなというか……。

――結果的に、オール巨人さんの87点と、松本人志さんの89点が響きましたね。あとは全員、90点台だったので。

　©M-1グランプリ事務局

渡辺　いちばん最初の巨人師匠の点を見たときに「ん？」ってなって、そのあとは割とよかったので期待していたのですが、松本さんで……。

――松本さんの点が出たときは、かなりガッカリされていましたね。松本さんは低評価の理由として「（自分が）パチンコに弱いっていうのもあるのかな」ともらしていました。

渡辺　松本さん、パチンコやっててくれよ、って。でも、まあ、パチンコを知らなくてもわかってくれてはいたと思うので、松本さんが思うレベルには何かが足りなかったのを、そう表現しただけだと思います。

錦鯉が優勝すると思ったのは？

――ネタの出来もよく、会場のウケもよかった。その割に点が伸びなかったな……という印象でした。その理由をマヂカルラブリーは「錦鯉はネタ選びに失敗したのでは」と話していました。決勝1本目は、コンビの自己紹介的なネタの方がいいのだと。それもよく聞く話ですが、じゃあ何が自己紹介的なネタと言えるのかも難しいですよね。

長谷川　僕はネタ選びに関しては、一択でしたね。準々決勝、準決勝とあのネタでいって決勝に来た。なので、これしかないと思っていました。

渡辺　あれをやらないで負けるのは、後悔しそうな気がしたんで。そこは、まったく悔いはありません。

――ちなみに最終決戦を観て、どこが優勝すると思いましたか。

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