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工藤公康「体の感覚がなくなるまで」、江夏豊の鉄拳指導、藤田元司「辰徳、シャツを脱げ!」… 猛烈キャンプ伝説
posted2021/02/09 06:00

2002年巨人春季キャンプ、鬼の形相で200球を越す投げ込みをする工藤公康投手
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
SANKEI SHINBUN
雑誌「Sports Graphic Number」と「Number Web」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回はプロ野球のキャンプにまつわる4つの印象的な言葉です。
<名言1>
本当の投げ込みというのは、体の感覚がなくなるまで投げ続けるんですよ。
(工藤公康/494号 2000年4月6日)
◇解説◇
2000年、FAでダイエーから巨人に移籍した工藤。キャンプ序盤、1週間で3度の投げ込みを敢行した工藤を、マスコミは「異例のハイペース調整」と騒ぎ立てた。
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だが、プロ19年目のベテランは「遅れてるから軽く投げてるだけなのに、あれでハイペースって言われちゃうんだよね、巨人というところは(笑)」と苦笑い。
投げ込みの“極意”について、「自分でもどうやって足を上げて、ヒジを上げて投げているのかがわからなくなってくる。それでもアウトコース低めに決まるようじゃなきゃダメ。余分な力が抜けてくると、何も考えなくても勝手にアウトコース低めにいってくれる、そういう感じになってきて初めて、その練習は投げ込みだと言えるんですよ」と語っていた。