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天理大学・松岡大和「国立に響いた“太陽”の絶叫」~令和の主将像~

posted2021/02/05 07:00

 
天理大学・松岡大和「国立に響いた“太陽”の絶叫」~令和の主将像~<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

試合終了後、チームメイトと抱き合って吠える松岡。天理大が決勝で挙げた55得点は'14年度帝京大を越える大会新記録

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倉世古洋平(スポーツニッポン新聞社)

倉世古洋平(スポーツニッポン新聞社)Yohei Kuraseko

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Takuya Sugiyama

緊急事態宣言下の異例の決勝に、咆哮がこだました。関西勢36大会ぶり、大学史上初の頂点を掴んだ熱血漢が、栄光までの日々と、その「声」のルーツを明かした。

 天理大の「絶叫キャプテン」が全国区になった。「優勝インタビューが印象に残った」と言う人がなんと多かったことか。最初の「めっちゃくちゃうれしいです」から大声。感極まったフランカー松岡大和主将の思いの丈が、国立競技場に響く、響く。後にイジられたか。「関西人やなって言われました」。いや違うぞ。強い印象を与えたのは、純度100%の熱血が、今の時代にはまぶしかったからだ。そう信じる。

 普段からあのままである。準決勝の明大戦でも、決勝の早大戦でも、スクラムのたびに気合いの雄叫びを上げ、仲間の好プレーには称賛の意味で叫んだ。歓声自粛のスタジアムに、その大ボリュームがよく響いた。恐れ知らずの突進とタックル以上に、大きな声が、松岡を松岡たらしめている。

「しんどい時に、どれだけ声で周りを勇気付けられるかにこだわっています。でも、キャプテンだからそうしているのではなく、自分がそういうキャラクターだから声で鼓舞している感じです」

 練習中もよく叫ぶ。ダッシュでも筋トレでも、「メイジー」、「ワセダー」と吠えながら走り、バーベルを持ち上げる。177cm、96kgの決して大きくないFWは、昭和のスポ根漫画の主人公のような男だ。

 投票でもなく、監督指名でもなく、「立候補で」主将になったのは情熱家らしいエピソード。就任するや、寮の規則、練習の質のハードルを上げた。「厳しすぎる」。「やりすぎだ」。不満分子が生まれても、仲間の協力を得ながら妥協しなかった。

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